ドビュッシー/夢(夢想)
先月のこと、中学の生徒M君が、
「友達の演奏を聴いて、自分も弾いてみたいのだけど・・・」
と、遠慮がちにたずねたのがこの曲、ドビュッシーの「夢」で、
「う~ん、それじゃ、チャレンジしてみようか^^」
と答えたら、彼はホッとした表情でした。
ちょっと背伸びなのは本人もわかっているのですが、
せっかく、これまでの音楽と全然違った響きに耳が留まったので、
今は弾ききれなくてもチャレンジしてふれてみる事も大事かと思いました。
でも、私の予想を良いほうに裏切って、
この曲をやわらかく繊細に弾けるようになったM君。
途中目をつぶって、何か瞑想している?

彼なりの曲の感じもつかめて、今週、まるをつけながら、
「どうだった?思うような夢がみられたかな?」
とたずねたら、いや、この曲は、弾くほどに深みにはまり、もう降参と返事(^^;
私自身は、この曲は大人になってから、新しい先生のもとで勉強しました。
「夢」にも、実際に見る夢や、未来に向かう夢、いろいろありますが、この夢は
過去のものではないかな、と思えるのですが、
みなさんはどんな風に聴かれるでしょうね?