僕が中学生くらいの頃、リュック・ベッソンといえば映画ファンにとってイケてる監督の1人だった。『サブウェイ』『グラン・ブルー』『ニキータ』『レオン』(『フィフィス・エレメント』『ジャンヌ・ダルク』も嫌いじゃない)とどれもカルト的な人気作だ。今ではとても信じられないがベネックス、カラックスらと名を連ね“フレンチニューウェーブ”と呼ばれていた時期もあった。
ところが、『TAXI』で本格的に製作サイドに回り始めた頃から俄然、魅力を失い始めた。フランス映画界に反旗を翻したそのハリウッド志向は猛烈にダサく、彼が率いる製作会社ヨーロッパ・コープのラインナップは非常に魅力に乏しいものだった。
いつしか矜持のように公言してきた“監督作10本で引退”という宣言も撤回され、ついにキャリア最大のヒット作となる本作『LUSY ルーシー』に至るワケだが、目も眩むような大駄作である。場当たり的な脚本、不必要なバイオレンス描写、勿体ぶった演出とどこを取ってもリュック・ベッソンの脳が1%も機能していない事は明らかな稚拙さだ。天下のスカジョを招いてベッソンがやった事といえばおっぱいを揉むくらいで劇中、ムダに2回もあの谷間に手を突っ込んでいる。中学生か!!
それでもスカジョはジャンル映画における自身のアイコン化を十分に心得ており、アクションヒロインとしてお色気とカッコ良さを発揮、駄作を救おうと奮闘している。後半の『攻殻機動隊』な展開は本作が実写化のきっかけになったのではと思えなくもない(ベッソンは士郎先生に金払え!)。
ムダに豪華なキャスティングにも“ハリウッドいてこましたる”というベッソンのドヤ顔が見えてイラつくのだが、さすがのモーガン・フリーマンも支離滅裂な脚本に困惑したのか、ひたすら呆気に取られた顔をするだけだ(いつも以上の省エネ演技で歴戦のロケ弁役者ぶりに新たな1ページを加えてはいる)。悪役にチェ・ミンシクを招聘するヨーロッパ・コープのプロデュース力は買うが冒頭、血まみれで登場するミンシク兄貴がとんだ噛ませ犬で終わるのも“ベッソンわかってねぇなぁ”とガッカリ来るのである。最後はルーシーと同じく脳機能を覚醒させ、超能力大決戦になれば文句もなかったよ!!
ところが、『TAXI』で本格的に製作サイドに回り始めた頃から俄然、魅力を失い始めた。フランス映画界に反旗を翻したそのハリウッド志向は猛烈にダサく、彼が率いる製作会社ヨーロッパ・コープのラインナップは非常に魅力に乏しいものだった。
いつしか矜持のように公言してきた“監督作10本で引退”という宣言も撤回され、ついにキャリア最大のヒット作となる本作『LUSY ルーシー』に至るワケだが、目も眩むような大駄作である。場当たり的な脚本、不必要なバイオレンス描写、勿体ぶった演出とどこを取ってもリュック・ベッソンの脳が1%も機能していない事は明らかな稚拙さだ。天下のスカジョを招いてベッソンがやった事といえばおっぱいを揉むくらいで劇中、ムダに2回もあの谷間に手を突っ込んでいる。中学生か!!
それでもスカジョはジャンル映画における自身のアイコン化を十分に心得ており、アクションヒロインとしてお色気とカッコ良さを発揮、駄作を救おうと奮闘している。後半の『攻殻機動隊』な展開は本作が実写化のきっかけになったのではと思えなくもない(ベッソンは士郎先生に金払え!)。
ムダに豪華なキャスティングにも“ハリウッドいてこましたる”というベッソンのドヤ顔が見えてイラつくのだが、さすがのモーガン・フリーマンも支離滅裂な脚本に困惑したのか、ひたすら呆気に取られた顔をするだけだ(いつも以上の省エネ演技で歴戦のロケ弁役者ぶりに新たな1ページを加えてはいる)。悪役にチェ・ミンシクを招聘するヨーロッパ・コープのプロデュース力は買うが冒頭、血まみれで登場するミンシク兄貴がとんだ噛ませ犬で終わるのも“ベッソンわかってねぇなぁ”とガッカリ来るのである。最後はルーシーと同じく脳機能を覚醒させ、超能力大決戦になれば文句もなかったよ!!
『LUSY ルーシー』14・仏
監督 リュック・ベッソン
出演 スカーレット・ヨハンソン、モーガン・フリーマン、チェ・ミンシク
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