ついさっき手に持っていた物を、何処かに置いて狭い家の中を探し回る。
そんな自分が情けなく・・・。
物忘れとは、近い過去を忘れるものだと気がついたのは数年前。
「結構、昔の事は覚えている。」と自信を持っていたねこ吉も、その内、遠い過去も思い出せなくなるんだろう・・・。
書いておけば、思い出すよすがにはなるはず・・・。
今朝、突然思い出した遠い、遠い昔の事を慌てて書き留めておこう。
ねこ吉の母の実家は岡山の津山の近くにあった。山あり、川ありの田舎だった。
3,4歳?4,5歳?母に連れられて、多分、三ノ宮からデゴイチのような蒸気機関車に乗って帰省した。
およそ、63,4年前かな。
三ノ宮駅で、白いチマチョゴリを着て、先をつまんだような変わった靴を履き、髪を真ん中で分けた人を見て、「母が朝鮮(韓国?)の人よ。」と教えてくれた。
車内に物悲しいメロディーが流れると、通路を白い着物?を着てカーキ色の帽子を被った傷痍軍人の人たちがアコーディオンを持って通るのが怖かった。
父も一緒に帰省した時は、「トンネルに入るとススが顔につく。」と言って、慌てて父が窓を閉めていたことを思い出す。
以前ブログに書いたけど、汽車の中で見知らぬおじさんの駅弁のピンクに緑の線が入ったかまぼこをもらって、母に恥をかかせたこともある。
田舎の家には、お祖父さんとお祖母さんがいた。
お祖父さんが、生みたての卵に釘で穴を開けた物をくれた。
最初は白身ばかりで美味しくなかったけど・・・。
川で取った鰻を蒲焼にしていたけど、ねこ吉は食べさせてもらわなかったな。
ある日、散髪屋に行くことになって、母におんぶされて田んぼの近くを歩いていた。
田んぼには水が入っていた。
遠くに丸いものが動いていた。母に聞くと、「あれは、蛇が泳いでいるのよ。」と教えてくれた。
散髪屋でもらった砂糖の塊りのようなメレンゲのお菓子。白、水色、ピンク、黄色。
何年か前、何処かで売っているのを見かけたな。
お祖母さんが亡くなって、葬儀の時は丸い棺桶だった。
座敷から外を見てたら、遠くに貨物列車が丸太を積んで走っていたような・・・。
何処までがねこ吉の記憶か、夢で見たことなのか・・・。
全てにしっかり色がついている。
心理学講座で習ったけど、人は色で記憶する人、音で記憶する人、身体で記憶する人がいるらしい。
ねこ吉は、色で記憶する人らしい。
(すいません、検索した画像お借りします。)
追記
パソコンに、「メレンゲ 駄菓子」と入力、画像検索。
わぁ~、このお菓子や。
フローレットとか、五色バナナとかいう名のお菓子だそうです。
瞬時にして、調べ物が出来る有難さ・・・。