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ないない島通信

「ポケットに愛と映画を!」改め。

池のカイツブリが巣作りを始めた。

2025-04-14 22:12:34 | 散歩

カイツブリが池に戻ってきたことはすでに書きました。

2羽いたのに、いつのまにか1羽しか見かけなくなったのですが、実はちゃんと2羽いたようです。

しかもツガイになってた。

今日、久しぶりに公園に行き、カイツブリのあとを追いかけてみたら、小島の向こう側(ベンチからは見えない場所)でせっせと巣作りをしている姿が見えました。まだ浮巣は小さいので、これから大きくするのでしょう。

しかも、今日はカワセミにも遭遇!

いやあ、春ですねえ。

カワセミは池の上を行ったり来たりして、時折水に飛び込んでは小魚を捕まえていました。

それから、今日はシラサギも見ました。

シラサギは時々やってくるのですが、それほど頻繁ではないので出会えたのはラッキー。

池の中の小島(カイツブリの巣のある島の隣)の水辺でこれまた昆虫や小魚などをついばんでいました。

しかも、池の中にはたくさんのオタマジャクシが!

あのオタマジャクシたち、何匹がカエルになれるんだろうか。

大半はシラサギやカワセミなんかに食べられてしまうんだろうなあ。

こんな小さな池でも生存競争は厳しく、生き残ることができるのはわずかのようです。

カモたちも元気です。

カモたちは池の主みたいな顔で泰然自若としています。

ここはおいらの縄張りだぜい、ってな感じで。

いろんな生命たちが次世代に命をつなぐ繁殖の季節ですね。

木々もぐんぐん緑を増して、日に日に鮮やかな新緑の森を形成しつつあります。

外でボーっとしていても、寒くないのは嬉しい。

すぐにまた猛暑の夏がやってくるけど、それまでの束の間のオアシスのような季節です。

今、春を堪能しています。

 

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「熱海殺人事件」つかこうへいを体験してきた。

2025-04-13 11:03:09 | 演劇

知人の紹介で、つかこうへいの代表作

「熱海殺人事件」(山銀版ダイジェストバージョン 赤坂レッドシアター)

を観てきました。

つかこうへいは有名なので名前だけは知ってたけど、観たのは初めて。

これは観劇というより、もう体験です。ジェットコースターみたいな。

脳天ブチ割れ中から何かがドバっと流れ出すような衝撃でしたねえ。

いやあ、すごかった。

破壊力、半端ない。

昔、下北沢のアングラ劇場で何か観た記憶はありますが、あまりに遠い過去のことで何を観たかも覚えてない。あれが脈々と続いてきて、若い人たちをも魅了し、どんどん進化してきたのだなあ、ということを思いました。

帰宅後、つかこうへいの

「蒲田行進曲」(映画版 深作欣二監督)

をアマプラで観ました。

小夏を松坂慶子が演じています。銀ちゃんは風間杜夫、ヤスは平田満。

みんなとても若い。何しろ1982年の映画だもの。

「蒲田行進曲」もよかった!

これを見て、あ、「侍タイムスリッパー」だ、と思いましたね。

時代劇の京都撮影所、大部屋の役者たち(切られ役)、そして、最後の階段落ち(真剣勝負)。

こうして、作品の魂は受け継がれ歴史を刻んでいくのだなあ。

ともかく、

「熱海殺人事件」面白かった。ゲラゲラ笑った。役者たちの迫真の演技と熱量に観客席も身を乗り出し、舞台と客席が一体となった不思議な空間が出現しました。

演劇の醍醐味ってこうなのね、と思った。何しろ、すぐ目の前で生身の人間たちが動きまわり叫んだり大声でわめいたりしているのだから、その迫力たるや半端ない。

これは映画にはない、まさに体験そのものです。

人間いくつになっても新しい出会いと発見はあるものだ。

今、世界は大きな転換点を迎えようとしているようです。

破壊と再生、闇と光の逆転、埋もれていたものたちが露わになり、新しい生命が生まれ育まれていく・・

新しいものを産みだすには一度壊さないといけない。そのためには破壊力が必要。

そんなことを思いました。

つかこうへいの破壊力、半端ない!

ぜひ、一度体験してみてはいかがでしょうか。

映画版「蒲田行進曲」「熱海殺人事件」いずれもアマプラで観られます。

 

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日本語は難しい(3)「が」と「は」

2025-04-06 20:12:02 | 日本語

「侍タイムスリッパー」の終盤にこんな台詞があります。

「今日がその日ではない」

これは映画「トップガン・マーベリック」の台詞

「これからは無人機の時代だ。
 君たちパイロットは絶滅する」
「そうかもしれません。
 でも、今日じゃない

を引用したものだと言われています。

時代劇は将来廃るかもしれない、でも今日がその日ではない、

と高坂新左衛門は言います。

そして最後に、風見恭一郎に彼女を誘えよと促されて、再び、

「今日がその日ではない」と言って立ち去ります。

これ、私はずっと「今日その日ではない」だと思っていましたが、字幕付きで観たら、

「今日その日ではない」

となっています。

この「が」と「は」はどう違うのか?

外国人に日本語を教える時、私はこう説明します。

「が」「は」の違いは、

言いたいことが、前にあるか後ろにあるかの違いです。

「今日その日ではない」という文章は、「が」の前の「今日」が言いたいことです。

つまり、時代劇はいつか廃るけど、それは「今日」ではない。

「が」は格助詞で主語を表します。

  私行く。あいつ犯人だ。これその証拠だ。

「私」「あいつ」「これ」が言いたいことです。

一方、

「今日その日ではない」は、「は」の後の「その日ではない」が言いたいことです。

「は」はとりたて助詞といって、英語でいうと「as for」や「about」に相当する、トピックを表す助詞です。

  寿司嫌いだ。あいつ敵だ。これシロだ。

「嫌いだ」「敵だ」「シロだ」が言いたいことですね。

なので、私はこの台詞を今日はその日ではない」だと思っていたのですが、監督は「今日じゃないを強調したかったのでしょう。

では例題です。

①「これは鴨ではない」と ②「これが鴨ではない」はどう違うか?

①は、この鳥は鴨じゃないよ

②は、これが鴨南蛮なわけないだろッ。

あ、ちょっと違うか・・

ぜひ皆さんも、日本語の「が」と「は」に注意してみてください。

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日本語は難しい(2)短縮形

2025-03-29 14:48:42 | 日本語

前回は二重否定の話でしたが、

今日は、最近気になっている短縮形について書きたいと思います。

テレビやYouTubeを見ていると、若い人たちがこう言っているのをよく聞きます。

 むずい (むずかしいの短縮形)

ちょっと前まではあまり聞かなかったのですが、最近はけっこう有名人まで使うようになってきました。 

外国人に教える日本語文法だと「むずかしい」は「イ形容詞」になります。

形容詞は二種類あって、「イ形容詞」と「ナ形容詞」

イ形容詞は 明るい、暗い、高い、広い、美しい などイで終わる形容詞です。

ただし「きれい」はナ形容詞です。きれいな花、きれいな空気 などのようにナをつけて形容するので。通常の日本語文法では形容動詞ですね。

「むずかしい」はイ形容詞です。

イ形容詞の活用形は、

むずかしい、むずかしくない、むずかしかった、むずかしくなかった

となります。

これが「むずい」になると、

むずい、むずくない、むずかった、むずくなかった

と活用することになります。

むずい、は時々聞くけど、むずくない、はあまり聞かない気がする(私だけか?)。

ちなみに、

「むずい」にちょっと似てるけど、意味が全く違う「ちがう」があります。

「ちがう」は動詞なので活用は、

ちがう、ちがわない、ちがいます、ちがえば、ちがって・・

となりますが、最近は以下のような活用形をよく聞きます。

ちがう、ちがくない、ちがかった、ちがくなかった

「ちがう」のイ形容詞型活用とでもいえばいいか。

誤用ですが、若い人たちはけっこう使ってますね。

イ形容詞の短縮形、むずい が通用するなら、以下の言葉も短縮形で使われるようになるのかしらん。

 はずかしい→はずい(これは時々聞きます)

 なつかしい→なつい

 もどかしい→もどい

 いそがしい→いそい

 なげかわしい→なげかい 

 あほらしい→あほい

なんか、あほい話だなあ。そうそう、

 きもちわるい→きもい

もよく聞きますね。

スマホを使うようになって言葉の短縮化が進んだのか?

(ネットによると1970年代にはすでに「むずい」はあったようですが)

短縮形は他にも、

「名詞+であるかのように」を「名詞+かのように」

と、「である」を省いて使うのもよく聞くようになりました。

「彼女はまるで女優であるかのように優雅に歩く」という文章を、

「彼女はまるで女優かのように優雅に歩く」となります。

「まるで火の海になったかのように、あたり一面真っ赤だった」は

「まるで火の海かのように、あたり一面真っ赤だった」となります。

これ、私の世代ではものすごく違和感があるのですが、若い人たちはそうでもないようで、いつのまにか

「名詞+かのように」が普通に使われるようになってきています。

言葉は変化するものなので、時代の移り変わりと共に変わっていくのは自然なのですが、

古い世代はなかなか新しい表現になじめなくてね、

日本語がどんどん、

あほい(あほみたいな)言葉になりつつあるようで、なげかい(なげかわしい)ことだと思う今日この頃です。

(今回のタイトルも「日本語はむずい」のほうが伝わるのかしらん)

 

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「FLOW」とにかく映像が美しい。

2025-03-26 11:14:36 | 映画

今回、アカデミー賞長編アニメーション賞やゴールデングローブ賞など数々の賞を授賞した、

「Flow」

を観てきました。

ラトビアのギンツ・ジルバロディス監督作品。

すごいアニメーションが出てきたものです。

とにかく映像が美しい。

CGアニメーションなのですが、黒猫の疾走感といい水中の映像といい、町の遺構といい、とにかく見事です!

世界の美しさ、恐ろしさ、荘厳さ、そして個々の登場人物(動物ですが)たちの動きや心理状態をこれほどまでに緻密に描写できるCG技術というのは凄いなあと、ただただ感心しました。

特に、猫好きにはたまらない映画です。

私も黒猫を飼っていたので、そうそう猫ってこうよね、というのがいっぱいあって、映像への没入感も半端ない。

劇場で観るべき芸術作品です。

ストーリーはシンプル。

洪水により人類がいなくなった世界で、一つのボート(ノアの箱舟のような)に乗り合わせた動物たちが、やがて助け合って生き延びていく、というお話。

登場するのは動物のみ。彼らは人間の言葉をしゃべったりはしない。あくまでも動物の鳴き声やしぐさで表現するのだけど、言葉以上に伝わってきます。

主に黒猫の視点で描かれます。黒猫の疾走感が半端ない。

草原を駆け抜け、犬に追いかけられ、水たまりに入り込み、空を見上げ・・彼の視点ですべてが描かれ、世界はこんなにも美しく、また恐ろしく、圧倒的な存在だということが存分に描かれます。

この映像を通して、私たちもまた、世界はこんなにも美しく恐ろしく荘厳なところなのか、と改めて自分の周囲を見回すことでしょう。

私たちは周囲の風景を見ているようで、実はちゃんと見ていないのだ、ということにも気づかされます。

詳しいストーリー等はネットにたくさん出ているので省略します。

ノアの箱舟の動物版といえばいいか。

それを波乱万丈かつ美しい冒険譚に仕上げる手腕は見事というほかない。

これが若干30歳の監督の作品だというから驚きます。

世界は変わってきたのだなあ、と実感できる作品です。

人々の潜在意識にどのように訴えかけるのか、どのように刻印されるのか。

まだ未知数のところがあります。

でも、凄い作品だということは確かです。

できれば劇場で観てください。

《追記》

ギンツ・ジルバロディス監督が25歳の時にたった一人で作ったというアニメーション「Away」がアマプラで配信されています。

Flow」監督ギンツ・ジルバロディスのデビュー作「Away」全国で再 ...

こちらも見事な作品です。

 

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