Hulu版の「三体」(テンセント版)を最後まで観ました。
原作にかなり忠実に作られており、ゲームのシーンが圧巻だったのは前回書きましたが、
「古箏作戦」の映像化も見事です。
ここは原作読んだ時も興奮しましたね。こんな作戦があるのかと。
Netflix版でも「古箏作戦」の映像はリアルですが、Hulu版では主人公のワン・ミャオの心理も描かれており、
そこから続く最後のシーン(シー・チアンがワン・ミャオを蝗害の畑に誘うシーン)も圧巻でしたね。
Hulu版ではワン・ミャオとシー・チアンの掛け合いが見事で、「三体(第Ⅰ部)」って結局ワン・ミャオとシー・チアンのバディものだったのか、と思わせてくれるほどです。
シー・チアンがいいのよ。
原作でもそうだったけど、ドラマの中でも彼がぴか一です。
一方、Netflix版ではシー・チアンの影が薄い上、主人公ワン・ミャオを5人に分割しちゃってます。
オックスフォード5とかいって、男女混合5人グループにね。従ってワン・ミャオは登場しない。
しかも、舞台を中国ではなくイギリスに変更(これってひょっとして白人至上主義か?と疑いたくもなります)。
これじゃ、バディものにはならないし、「三体」の魅力も半減です。
それなのにNetflix版の評判がそんなに悪くない、という不思議。
ただ一つ、Hulu版では冒頭のシーン、紅衛兵にイエ・ウェンジエの父親が殺されるシーンは省かれていました。
そこはとても残念。
これでは、イエ・ウェンジエの三体に賭ける情熱の理由がはっきりしない。
やはり中国の現政権への忖度(あるいは思惑)があるのでしょう。
原作ではしっかり描かれていますが。
皆さーん、原作読みましょう!!
「三体」の原作をしっかり読んでからドラマを見ましょう!
私しゃ、「三体」最初から読み返し始めましたよ。
ほんと、すごいSF作品です。
後世に残る名作であるのは間違いなし!