寝転んで空を見る

山高きを厭わず 海深きを厭わない

槍を眺めに晩秋の蝶ヶ岳へ Day1

2015年10月25日 | 2015北アルプスの旅
10月6日の深夜。
部屋中に散らばった衣類や小道具に囲まれて悪戦苦闘・・・。

大量の荷物を75ℓのザックにどうパッキングして行くか、何から手に付けて行くか・・・
面倒くさくて先延ばししたい。

重い物はザックの上の方で、なるべく重心に近い背中側へ。
ああ、でも防寒着も取り出し易い所に入れとか無いと・・・。
山の朝ではチャチャッと準備できるのに、毎度の事ながら出発前夜は、これがはかどらない。

何とかパッキングが終って時計を見れば、日付が変わって10月7日。

忘れ物は無いか?頭の中でチェックする。(ザックの中身を出す気には成れないので)
カイロもう一個持って行くか?などと迷いが生じるが、何でもかんでも持っていく訳には行かないので…
これで良しとして置く。


前夜の残りのカレーライスと、かけ玉うどんで腹を満たして5時前に出発。


いきなり電車の乗り継ぎを間違えて、一本遅い松本行きの電車で行く事に。
この日は上高地から徳沢まで歩き、徳沢でテント泊の予定なので・・・
まあ、問題なし!

中央本線八王子発、松本行きの鈍行に揺られていく。
窓の外は山・山・山。
山ばかりなのに山梨とは、これ如何に・・・(結構そんな風景が好きなんだけどね)

しかし、毎度の事ながら『永い!』(乗車時間5時間ほど)

10時過ぎにやっと松本に到着。
新島々線とバスを乗り継いで上高地に着いたのは・・・
12時40分!


河童橋の手前からパチリ
『うん。良い天気!』(でも肌寒い)

穂高も梓川も今日も変わらず美しい!


13時15分、本日の野営地「徳沢」を目指して梓川左岸の道を歩き出す。


風は冷たいが、歩き出すと直ぐに汗ばんで来たので、フリースを脱いで速乾Tシャツ一枚で歩く。
(裸にTシャツじゃないよ?)

道中、所々でカラメルの様な甘い香りが漂う。
その正体は、カツラの落ち葉が出す香り。
(上高地ビジターセンターによれば、この香りの正体は飴細工に含まれる成分と同じなんだとか)

『今年も観光客が多いなぁ』『外国人も多いいが、特に中華系の人が多いな』などと思いながら更に歩を進める。
そう言えば明日8日は、明神池で行われる穂高神社奥宮の例大祭だったな~と思い出す。

こちらが以前目にした『穂高神社奥宮例大祭(明神池お船祭り)』の模様。
拝観料取られずに明神池が見れるからラッキーなのだが…(たしか11時から無料で入れたはず)
『流石に11時までに下山は出来ないだろうから、無理』。などと思いながら明神も過ぎて、徳沢到着。
(因みに徳沢ロッジは工事で休業中だった)

さっそく徳沢園で受付を済ませて、テント&寝床の準備が完了したのは15時50分過ぎ。
設営料700円(水&水洗トイレ利用両込み)ムムッ?やはり値上がりしている。
(北アルプスの多くのテン場は、軒並み以前の500円から1000円へ値上げされている)



中央のテントが我が移動式別荘!

どおよ!?このロケーション!

ちまたのキャンプ場は1500~3000円取るのがザラだが、このロケーションで700円。
全国のキャンプ場さん、徳沢や小梨のキャンプ場に勝てるのか?いや、勝てねーよな。



日が傾くと一気に寒くなって来たので、テントの中で小説を読んで過ごす。
すると、徳沢にテントを張る他の登山者達の話し声が聞こえてきた。
『涸沢の紅葉は終っちゃったらしい』『何回も来てるけど何時もタイミングが合わないんだよねー』と。
なもんで、明日は飛騨に行って高山祭りを楽しむんだとか。

そんなもん、なんだろうか?

俺は涸沢で『今年は10年に一度の紅葉』って言葉を数年で数回聞いているのだが・・・。

日本一と言われる、『涸沢の紅葉』を見たい人は、涸沢ヒュッテや涸沢小屋のHPをチェックして行く事をお勧めします。
大体、紅葉のピークは、早い年で9月下旬、例年で10月上旬。(9月24~10月10日の間くらい)

自分の経験上、多くの年は10月4日~10月10日の間にピークが来る事が多いと思っています。
急に休めない人は、夏の様子から紅葉の時期を予測して、休みを取っておく事をお勧めします。
天候は難しいですが、紅葉のピークは予測できるし情報も出てますので、それを利用しましょう。

今回の俺は、紅葉目当てでは無いですが・・・。


さて、日没後の18時過ぎ、本日の夕食『サッポロ一番』を食べる。
かなり冷え込んで来たのでポタージュスープを飲み、腰にカイロを貼って、19時過ぎに就寝。

明日は、夜明け前に出発して横尾から蝶ヶ岳を登る。



                                   つづく

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