サイトウ歯科 院長ブログ

西宮市門戸厄神駅前「サイトウ歯科」の院長が歯科に関する記事を綴っています www.saitodental.jp

歯があるときと歯がないときの誤嚥性肺炎

2023-02-03 17:34:50 | 歯科

「誤嚥性肺炎」とは循環器の疾患と癌に次ぐ死因の上位に上がってくる病気です

食べ物や唾液を飲み込む際、口の中から食道へと送られるが、誤って気管に入り込んでしまうことを「誤嚥」と言います

普通は誤嚥しそうになるとむせて咳をすることで気管から異物を吐き出すが、

加齢とともに飲み込む機能や嚥下反射が低下すると吐き出せない時があリマス

さらに、歯磨きが不十分で不潔な状態が作られると細菌は増殖し、肺炎の病原菌を多く含んだ食べ物や唾液が気管に入り、

気管から肺に侵入して炎症を起こすことを「誤嚥性肺炎」と言います

なので日頃から歯磨きをしっかりしてお口の中を清潔にしておく必要があります

一方、では総入れ歯になってしまえばむしろお口の中は清潔になるので「誤嚥」は減るのでは?と考える方も多いのですが

実は食べ物を飲み込む際には歯と舌で食べ物を塊にしてから飲み込む必要があるのですが入れ歯ではなかなかそれがうまくできずに

お口の中に食べ物が散らばった状態になってしまいます

そこで息を吸うとその食べ物が気管に入る「誤嚥」が生じます

ましてや入れ歯を外した状態で食事をすればなお一層食べ物をまとめることができないので「誤嚥」の可能性が高くなります

なのでお茶や味噌汁などの水分でも「誤嚥」は生じるため「とろみ」をつけて飲み込む必要があるのです

食事を美味しく食べて健康に暮らすにはまずはお口の健康が必要です




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