最近患者さんのお口の中を見ていて気になることがいくつかあります
昔は奥歯の治療は金属で治すのが常識でいわゆる「銀歯」を多くの患者さんが装着していました
最近、保険治療でレジンの性能が上がりレジンによる奥歯の治療が増えてきました
安くて早く治療が終わってしかも白いので多くの患者さんがレジンによる治療を望まれます
ところが性能が上がったとはいえレジンは樹脂、いわゆるプラスチックです
写真のようにアクセサリーでもよく見かけますよね
レジンは金属に比べると耐久性が低く、人によっては2、3年ですり減ってしまい原型を保っていない状態になっています
それだけならいいのですがすり減った部分に噛み合わせの相手の歯が移動してきたり、
たくさんレジンで治していると残っている歯に負担が集中してその歯が壊れたり
レジンが分解して汚れが溜まり口臭や虫歯や歯周病が発生したり
色々問題が起きている患者さんをお見かけします
むしろ金属で治している患者さんはそれらの問題が起きていません
セラミックやジルコニアのような白い耐久性のあるものは保険が効かないので
安く綺麗に治せるレジン治療は魅力的ですが壊れてしまうと大切な歯を失う可能性もあることを
考えて検診や治療を受けることをお勧めします