旅の途中

にいがた単身赴任時代に綴り始めた旅の備忘録。街道を歩いたり、酒肴をもとめてローカル線に乗ったり、時には単車に跨って。

ご当地旨ラーメン事情 札幌「白樺山荘」

2021-08-11 | 旅のアクセント

 5人掛ければ満員のカウンター、表も裏も引き戸は全開なのに風は流れてこない。真夏日の札幌宵の口。
目の前にはサービスのゆで卵、挽肉ともやしを炒める中華鍋の音、まもなく “味噌ラーメン” が着丼する。

ゴロっと角切チャーシュー、メンマ、きくらげ、ニンニクが効いた肉もやし炒め、ネギとかいわれを散らす、
濃厚なスープを絡めた中太麺、奇をてらわないシンプルなザ・味噌ラーメンが美味しい。

味噌ラーメンが美味いほどに、長袖のビジネスシャツに、噴き出る汗は容赦ない。
濃厚な一杯を堪能したら、その香りをマスクの中に残して、程よく冷えている地下街に逃げ込むのだ。

宵の口からラーメンを啜るのは、北海道に「まん延防止等重点措置」が実施されたから。
久しぶりの札幌出張だけど、酒場探訪が叶わず大いに落胆なのだ。

然らばと、コンビニで “サッポロクラシック” を求めて、ホテルで女子バスケットボール準決勝に声援を送る。
それでも翌朝、投宿したホテル前で3周回も一山麻緒の激走に遭遇して、OnもOffも収穫を得た札幌出張なのだ。


file-021

Jessie's Girl / Rick Springfield 1981