2週続けて福井、この週末は最高の秋晴れに恵まれ、東尋坊と三国港の海鮮を求めてえちぜん鉄道を旅する。
と言いながら、前夜のうちに北陸の海の幸を愉しんだ。大阪から流れて福井駅前の大衆割烹「善甚」を訪ねる。
この週末は奥越の酒に酔う。先ずは越前大野の “花垣 超辛純米” を択ぶ。、薄く色付いた液体がグラスに滴る。
そうこの店、二段にした受け皿にまでいっぱいに零してくれる。これはお迎えにいかないといけない。
ハマチ、甘えび、平目、サワラ炙り、カンパチ、真鯛と豪勢に6点盛り、特に “サワラ炙り” が上々のアテだ。
“白えびのかきあげ” が揚がったら、二杯目も越前大野、真名鶴酒造の酒をお願いしよう。
“奏雨(SOW)”、雨が奏でるの詩的なネーミングが表現するちょっと甘やかで爽やかな純米大吟醸は、
『果実や野菜類をふんだんに盛り込んだ前菜類と好相性』との紹介、カニやらエビやらにも合いそうだ。
〆は “鯖へしこ茶漬け”、朝晩涼しくなったこの頃はこんな食事がいい。何より “へしこ” に目がないのだ。
三国芦原線の起点は福井口、北陸新幹線と並んで高架を走ってきた単行電車は、勝山方面への本線と分かれる。
昨晩はほどほどに切り上げたので、早朝の旅立ちにもすこぶる快調だ。
白地に青のツートンにちょっぴり黄色のアクセント、単行電車が九頭竜川を渡ると辺りは田園風景に変わる。
この日一杯目のプルトップを引く。秋味系のビールがしっくりくる季節になったね。
車窓の白は蕎麦の花、越前の蕎麦はまもなく収穫の時期を迎える。そうだ「越前おろしそば」も食べないと。
行程のちょうど真ん中、西春江ハートピア駅で上り電車と交換する。早い時間にもかかわらず高校生で満員だ。
あわら湯のまち駅に途中下車、開いたばかりの「芦湯(足湯)」に寄り道しようと思う。
湯巡権三と湯巡艶子がプリントされたタオルを求めて、総ひのき造りの湯船に足を浸す。いやぁ癒やされます。
膝下をぽっかぽかにして、40分後、迎えに来た後続で日本海をめざす。いつの間にか2両編成になっている。
一本脚の架線柱、コシヒカリの収穫を終えた見渡す限りの田んぼ、ローカル私鉄ならではの風景を堪能する。
微かに潮の香りが漂ってくる。旧駅舎の建材を利用した木造平屋建ての駅舎「三國港驛」がこの旅の終着駅。
かつては駅の間際まで岸壁が迫っていたという。この駅は国鉄三国線の貨物駅として開業しているのだ。
キイコキイコと貸し自転車を漕いでいく。目の前に現れた予想外の勾配に時ならに大汗が噴き出す。
サスペンス系のTVドラマになくてはならない「東尋坊」は、巨大な柱状節理が織り成す風光明媚な海岸線だ。
荒れたイメージにはほど遠く、穏やかに碧い日本海。吹き渡る海風に汗がひいていく。足を伸ばして良かった。
岬を回り込む帰りの下り坂に、自転車は快適に風を切る。三国港に戻ったら老舗魚問屋が営む食事処へ。
カニの季節はもう少し先、刺身は昨晩堪能したしね。っと云うことで “うに・いくら丼” を択ぶ。
ちょっと贅沢に、“うに” と “いくら” の甘さがまったりと口に広がって、三国芦原線の旅は終わるのだ。
えちぜん鉄道・三国芦原線 福井口〜三国港 25.2km 完乗
<40年前に街で流れたJ-POP>
Ya Ya (あの時代を忘れない) 1982 / JUJU
拝読しながら一緒に旅している気分になりました。
東尋坊が懐かしかったです。
碧い日本海に心がスッキリしますね~
最後のJUJUのYaYa♪
イイですね~~~
あの時代を忘れない
ずっと心の中にあるあの時代
イイ思い出です(*^^)v
Thanks. のん
コメントありがとうございます。
YaYa♪でどんな想い出が投影されるのでしょうか。
大らかで良き時代であったような気がします。
私にとっても、心に残る時代、好きな一曲です。
現在、東尋坊は整備計画がありまして、数年後にはリニューアルしていると思いますから、また訪問してくださいね。(^-^ゞ
食べていたのを 思い出しました。
https://blog.goo.ne.jp/tsakaegoo/d/20170308
この時は 友達夫婦と 車で富山一泊
次の日は 富山の 鮨処で
鮨と白エビ丼を食べていました。
コメントありがとうございます。
丸岡城のお祭りにお出かけでしたね。
ほんとは丸岡城こそ訪ねたかったのですが、
時間の制約で今回は外しました。
いずれゆっくりと巡りたいと思っております。
旅行割が始まり、インバウンドも復調しそうです。
ウイルスを上手くマネジメントして、
地域の経済も活性すると良いですね。
コメントありがとうございます。
本来、白エビは富山湾に揚がるものですね。
グルメ旅、羨ましい限りです。