唐津城です。天守閣があるのは唐津湾に突き出た満島山、虹の松原と合わせ見ると鶴が翼を広げたように見えることから舞鶴城と呼ばれます。満島山上からの唐津湾、虹の松原の眺望は見事です。
唐津線の起点は長崎本線の久保田駅、駅前は少しまとまった住宅街になっているものの、駅裏は畑の中に住宅が点在しているような小さな無人駅です。3番線の向こう側には起点を示す0キロポストが打ち込まれています。すべての列車は2つ先の佐賀が始発・終着、やって来たのは鮮やかな黄色の単行レールバスです。
筑紫平野から玄界灘側へ抜けるわけですから、どこかに峠があるはずですね。たぶんこの笹原トンネル(標高458m)が鉄路のピークの様です。
相知駅の近くに「万齢」の小松酒造があるのですが、時間の関係で酒蔵探訪は断念です。久保田駅にもキオスクが無かったので、久しぶりに車中酒なしのローカル線の旅になりました。鬼塚駅からは高架になり、やがて右手から筑肥線が寄り添ってきたら唐津駅。なんだか東京近郊の私鉄線のような駅なのです。
停車中の上り列車は、黄色のレールバスに国鉄時代からの気動車が連結された2両編成でした。
唐津神社を訪ねました。秋季例大祭は「唐津くんち」、主役の曳山を神社隣の展示場で見ることができます。一番曳山の「赤獅子」、六番曳山の「鳳凰丸」が目を惹きますが、ブログのテーマには十一番曳山の「酒呑童子」が合うでしょうか。
唐津から西唐津までの区間2.2kmは、福岡空港へ直通する筑肥線の電車も入線する電化区間です。西唐津駅はホーム1線だけの小さな終着駅ですが、車両基地を備え、唐津線、筑肥線の大半の列車が始発終着しています。それにしても「呑み鉄」にならなかった唐津線の旅、旨い酒肴を探すのは次の機会に譲ることとして、午後は筑肥線で呑みます。
唐津線 久保田~西唐津 42.5km 完乗
渚のシンドバット / ピンク・レディー 1977