旅の途中

にいがた単身赴任時代に綴り始めた旅の備忘録。街道を歩いたり、酒肴をもとめてローカル線に乗ったり、時には単車に跨って。

根尾谷と谷汲山華厳寺と冷えたビールと 樽見鉄道を完乗!

2016-08-24 | 呑み鉄放浪記 私鉄編

 穂先が黄金色に色づき始めた晩夏の田園風景の中、樽見鉄道のレールバスがガタゴトと往く。
旧国鉄樽見線は美濃神海駅が終点、第三セクター化後に建設凍結していた線名の樽見駅まで延伸開業した。

始発の大垣駅はJRに同居している、おそらくは国鉄時代と変わりない6番ホームから発車するのだ。
大きな身震いひとつ、レールバスは3kmほどを東海道本線と並走した後、揖斐川を渡る。
本社屋と車庫のある中心駅本巣を過ぎると、左手に根尾川(揖斐川支流)が近づいてくる。

途中下車した谷汲口駅を囲むのは桜の木、春先には絶好の撮影スポットになるようだ。
下り列車を待っていたコミュニティバスに乗車して谷汲山に向かうことにしよう。

「たにぐみさん」の愛称で親しまれる谷汲山華厳寺は延暦十七年(798年)に創建した。。その山号と寺号は
醍醐天皇より賜ったもので、古来より皇室・朝廷・有力豪族や民衆からの帰依が厚く隆盛を極めたそうだ。

華厳寺は、那智の青岸渡寺から始まる日本最古の観音霊場「西国三十三所観音霊場」の第三十三番札所。
故に結願・満願のお寺として知られ、春の桜、の紅葉の頃には特に賑わいをみせると云う。

まずは冷たぁいスーパードライを呷って、参詣後のランチは “冷やしきしめん” をいただく。

 谷汲山口を出発すると田園風景は一転、清流根尾川の谷に分け入る。幾つものトンネルと鉄橋をつないで、
鉄路は根尾川と絡み合って北上する。沿線には簗場や温泉が点在、湯上がりに鮎の塩焼きで一杯、至福だろう。

 レールバスが樽見駅に終着する。ここから徒歩15分、"薄墨桜" なる樹齢1500年の孤高の巨木がある。
やはり来るべきは春?この桜を冠した温泉旅館の送迎バスが僅かな乗客を攫うと、終着駅は一層閑散とする。

樽見鉄道 大垣~樽見 34.5km 完乗

<40年前に街で流れたJ-POP>
キャンディーズ / ハート泥棒  1976



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