旅の途中

にいがた単身赴任時代に綴り始めた旅の備忘録。街道を歩いたり、酒肴をもとめてローカル線に乗ったり、時には単車に跨って。

夕暮れ湘南散歩 空から海へ 湘南モノレールを完乗!

2018-02-26 | 呑み鉄放浪記 私鉄編

「空から海へ」と云うのが湘南モノレールのキャッチコピーらしい。
すっかり春の陽気となった土曜日、大船から空を飛んで江の島へ。もちろん初体験だ。
このルートを往くのなら1日フリーきっぷを求めると良い。単純往復したら既にお得だ。 

陽気に誘われて、江の島も賑やかだ。女子旅、カップル、訪日外国人も多いだろうか。
単車やバイクも結構いるな。ひとりで酒を飲みに来たオヤジは希少かもしれない。 

 

龍口寺の門前で、旧型の江ノ電車両が店舗に突っ込んでいるのを発見。
電車を覗くと和菓子の工房になっている。藤沢名物 "江ノ電もなか" の扇屋さんだ。
折角なので土産に抹茶味の粒餡を求める。ついでに店先で "わらび餅" を頬張る。美味い。 

湘南江の島駅のホームは5階、階段を上りきると赤いラインの3両編成が入線していた。
大船までは僅かに13分。湘南モノレールは、閑静な住宅地と豊かな緑の中を翔け抜ける。

会社は自らWeb上で「最高速度75km/h、まるでジェットコースター!」って謳ってる。
激しいアップダウンに、トンネルあり、急カーブあり、大胆に疾走する。揺れが酷い。
「アトラクション満載のコースをお楽しみいただけます」って上手く逆手に取ったな。

眼下の渋滞を尻目に湘南の丘陵を走り抜けると左手に柔和な白衣観音が見えてくる。  

大船駅に戻ってまだ15:30。でも大丈夫、立ち飲み鞠屋(まりや)の開店は11:00だから。 
東口から歩いて5分、にぎやかな仲通り商店街から大船市場に抜ける路地に迷い込む。
黒を基調としたシックな外観、ドアには「STAND MARIYA」 の文字が描かれている。

黒ホッピーとキンミヤとジョッキーは締りの悪い冷蔵ケースからセルフで取り出す。
そんなお作法を常連さんに指南いただきながら、カウンターに斜めに立つ。
"まぐろ切り落とし" は、味は良いのだが、スジに手こずった。 

 

ホッピー中をお替りして、"春の天ぷら"(ふきのとう、タラの芽、こごみ)をいただく。
春の苦みが塩をつけて美味しい。って写真撮るのを忘れていた。
山形の "特別純米超辛口 秀鳳" は、口当たりフルーティーでも切れが良い酒だ。
厚揚げ品切れに絶望しつつも、種にだし汁が浸み込んだ "おでん" が美味しい。 

 

これで1,400円だから、投稿にある通りの仰天価格なのだ。
ご常連の独り飲みも、30分、1,000円位で入れ替わっていく。皆さん飲み方が粋だね。
湘南の下町で「粋」を真似てみる土曜日の夕暮れ時だ。ごちそう様でした。

湘南モノレール 湘南江の島~大船 6.6km 完乗 

微笑みがえし / キャンディーズ 1978



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