夕暮れの長津田駅、7番ホームに「うしでんしゃ」が入ってきた。牛歩よろしくゆっくりと。
この町で一杯やる前に、この短い支線を乗り潰しておきたい。
青空の下、みどりの牧場で牛さんたちが草を食んでいる。
車両の床には足跡まで付いていて、なんとも長閑な雰囲気を醸し出している。
さて乗客はというと、さすがにこの時間は親子連れの姿はなく、
家路を急ぐサラリーマンと、重い部活のバックを背負った中高生が多いね。
戦時中、旧陸軍田奈弾薬庫への引込線として敷設された鉄路は、こどもの国へのアクセス線に転身した。
日没後、淡い暖色に浮かび上がる駅舎は、童話の中に出てくる建物の様に見える。
長津田駅の北口にはロータリーが整備され、その再開発に外れて孤高の居酒屋がある。
ちょっと気になるね。「みちのく」だって、どんな肴を出してくれるのだろう。
地酒の品書きはその名の通り東北のラインナップ、半分は会津の酒が並んでいる。
品定めをする間に “一番搾り” をいただく。アテは “生春菊とツナのサラダ” を抓む。
“鮭ハラス” を焼いてもらう。たっぷり脂がのった塩焼きにレモンを絞る。
大根おろしをちょんとのせて、口に運ぶと蕩ける様に美味しい。
酒は会津で攻めることにした。まずは「夢の香」を醸した “会津中将” の純米吟醸を。
すっきりした香りのやや辛が、ハラスの脂をスーっと流していい組み合わせだね。
“にら玉豆腐” には七味は振った方が良いだろうか。
これ絶対にあったか御飯に合うやつですね。であれば酒の肴にも。燗酒の方が良い?
これに合わせる “冩樂” の純米酒も「夢の香」を醸した酒、こちらはほのかに酸味を感じる。美味い。
会津の酒を堪能したこどもの国線の呑み鉄旅、肴はもう少し郷土料理的なのが欲しかったね。
それでも類さんが満足した店は、十分に美味しい雰囲気のある酒場でした。
東急こどもの国線 長津田~こどもの国 3.4km 完乗
<40年前に街で流れたJ-POP>
卒業 / 斉藤由貴 1985
ひつじ電車もあるので、ぜひ\(^o^)/
こどもの国線のお近くにお住まいですか。
あるいはお子様とお出掛けの思い出がおありですか。
思わずほっこりするような「うしでんしゃ」ですね。
引込線に留置中の「ひつじでんしゃ」も見かけました。
いつか乗ってみたいですね。
コメント、ありがとうございます。