旅の途中

にいがた単身赴任時代に綴り始めた旅の備忘録。街道を歩いたり、酒肴をもとめてローカル線に乗ったり、時には単車に跨って。

大垣から桑名へ揖斐川岸を往く 養老線を完乗!

2016-08-27 | 呑み鉄放浪記 私鉄編

 大垣城は慶長5年(1600年)、関ケ原の戦いで西軍・石田三成の本拠地になった。
ここ大垣を軸に、揖斐から桑名まで濃尾平野の西端を南北に走っている養老鉄道を往く。

揖斐駅は昔ながらの駅舎が残っていて、駅員さんが出札を行っている。
かなり広い駅構内には、1本のプラットホームに単線が引かれているだけだ。 

 

養老鉄道は近鉄養老線を独立・分社化した。車両も近鉄当時のものが走っている。
入線してきた大垣行はマルーン単色の近鉄カラーなのだ。

揖斐から30分ほど電車に揺られて大垣で途中下車。
大垣駅はスイッチバック構造になっていて、以北と以南で別の運用になっている。 

木曽三川の伏流水が集まる大垣は、豊かで美味しい水の恵みにより「水都」と呼ばれる。
当然お酒も美味いだろう。武内酒造を訪ねて、"大垣城・本醸造生貯蔵酒" を仕込む。

 ヘッドマークのゆるキャラは俳人松尾芭蕉、大垣は「奥の細道むすびの地」でもある。
電車は養老から山裾に沿って、揖斐川西岸を伊勢湾に向かう。
ところで車両はロングシート、残念ながら車中酒を開けることはなくなった。 

 

 大垣から桑名までは1時間10分、3両編成は近鉄の4番線を間借りするように終着する。
使用できるホームはこれ1本だけの様、電車は慌ただしく大垣へと引き返していった。
さて、初代桑名藩主は「真田丸」で豪胆な振舞いを見せる藤岡弘さん演じる本多忠勝だ。
九華公園で、鹿角の兜を被り、名槍・蜻蛉切を携えた忠勝公に会って養老線の旅を終える。

養老鉄道・養老線 揖斐~桑名 57.5km 完乗

どうぞこのまま / 丸山圭子 1976



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