厨房で圧力鍋をカタカタ鳴らす、少々スパイシーなビーフシチューをいただく。
煮込んで柔らかな肉が美味しい。でもボリュームと濃い味付けに後半は苦戦するのだ。
波がプラットフォームを洗う絶景ポイントの海芝浦駅は下車ができない。
ここは東芝本工場の構内のため、社章がないと改札を抜けることができないのだ。
鶴見線は僅か7.0kmの線なのだけれど、二つの支線と三つの終着駅を持っている。
ひとつめは浅野駅から大きく右に急カーブを描いて分岐する海芝浦支線だ。
海芝浦支線は、浅野を出ると新芝浦に停車した後、再び90°の右カーブを切って
京浜運河に並行すると海芝浦に終着する。
安善駅から分岐するふたつめの支線は大川支線、途中駅はない1.0kmだ。
安善を出てやはり大きく右カーブを切ると、名も無き運河を渡って大川駅に到着する。
運河で囲まれた大川島に三菱化工、日清製粉、昭和電工などの事業所が占める。
土曜日はどの工場も稼働していないのだろうか、降りる人も僅かだ。
この支線は朝夕の数本しか走っていない。この折り返しを失すると次は18:01発だ。
安善に戻って本線を扇町を目指そうと思いきや、待ち時間が40分余り。
いつの間にか陽が高くなって、デイタイムは本線と言えども1時間に1本になっている。
待ちわびてクーラーが効いた電車が嬉しい。武蔵白石、浜川崎、昭和と停車して終着は扇町。
旅客営業はここまでだが、貨物線が埠頭に向かって延びている。
さて、さすがにコンビナートに酒蔵はない。工員さん憩いの定食屋は土曜日は休業だ。
鶴見に戻って炎天下を歩くこと15分、ブラジル料理「パライソ・ブラジル」は住宅街の中だ。
<40年前に街で流れたJ-POP>
逃避行 / 麻生よう子 1974年