リスボンから西へ20km。北緯38度47分、西経9度30分がユーラシア大陸最西端ロカ岬。
高さ144mの断崖絶壁、深い青色の大西洋、よろめく程の強風は “最果て感” たっぷりだ。
『 ここに地終わり、海始まる 』
岬の突端に立つ十字架の塔には詩人ルイス・デ・カモンイスの一節が刻まれている。
大航海時代に新大陸を目指した冒険家たちの夢と希望を描写しているかのようだ。
ロカ岬と山ひとつ隔てて、王侯貴族から夏の避暑地として愛されたシントラの街がある。
イギリスの詩人バイロンが“エデンの園”と称えた街だ。
シントラには7世紀にムーア人が築いた城跡、王家の離宮「ペナ宮」がある。
はずなのだが故あって観光せず、陽光降り注ぐカフェテラスで待機となった。
でも名物のサルディーニャシュ・アサーダシュを肴に白ワインを空けてご機嫌な休日だ。