大塚駅南口から三業通りに潜り込んで200mほど行くと手打ち蕎麦の店がある。
右に左に緩やかなカーブを描く通りは、旧くからの街道筋かと思いきや、川を暗渠にしたものらしい。
「三業」が「花街」を表すことはずいぶん大人になってから知った。
なるほど、ポツンポツンと在る例えば寿司屋とか鉄板焼きの店とか日本料理屋とか、由緒ありげなのだ。
そしてボクはといえば、紺の暖簾に「きそば」と抜いた粋なそば処で “せいろ” を一枚。
“鳥焼き” か “桜海老のかき揚げ” か、ほんとは蕎麦前にお銚子を2本ほど、粋人を気取りたいところ、
花街の名残を残すこの通りで一枚ズズッと啜ったら午後の仕事に戻ろう。
なにしろ愉しい街のランチ探索なのだ。
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<40年前に街で流れたJ-POP>
まっ赤な女の子 / 小泉今日子 1983