旅の途中

にいがた単身赴任時代に綴り始めた旅の備忘録。街道を歩いたり、酒肴をもとめてローカル線に乗ったり、時には単車に跨って。

文化と芸術が花開く首都 / マドリッド

2013-06-18 | 旅行記

 バルセロナからスペイン新幹線AVEで2時間45分、マドリード・アトーチャ駅に到着する。
最高時速300km走行だが、揺れも走行音も気にならない快適な乗り心地だった。

スペイン王宮は1764年、フェリペ5世によって、ハプスブルク王家宮殿跡に再建された。
フランスとイタリアの建築様式を融合させた建物だ。

王宮の向かいに建つ壮麗なカテドラルはアルムデナ大聖堂。

     
緑豊かなスペイン広場、中央にはセルバンテス没後300年記念の彫像が、
ドン・キホーテとサンチョ・パンサの銅像を見下ろすように立っている。


 お馴染みパエリャはバレンシア生まれの伝統的家庭料理。
その名も Casa de Valencia で、 "パエリャ・デ・マリスコス" と "アロス・ネグロ" を食す。

 スペイン王家の300点ものコレクションを誇るプラド美術館は、欧州でも屈指の美術館。
今回はゴヤ、ベラスケス、エル・グレコの作品を中心に鑑賞した。
「着衣のマハ」「裸のマハ」と並んだマハとは、国立西洋美術館以来1年半ぶりの再会。
「カルロス4世の家族」「1803年5月3日の銃殺」「我が子を喰らうサトゥルノ」など、
ゴヤの主な作品は幸運にも全て在館していた。
ベラスケスの「女官たち」エル・グレコの「胸に手を置く騎士」「聖三位一体」とともに
鑑賞を楽しめた。詳細かつ興味深い解説をしていただいたガイドの河田氏に感謝。

 1956年創業の格式あるタブラオ Corral de la Morería のディナーショーに出掛けた。
情熱的な歌声、激しく美しい踊り、繊細なギターの音色、本場フラメンコショーを楽む。
著名人も訪れるこのタブラオ、さすがに主役級の踊り手の迫力たるや圧倒される。
とはいえ先に登場したキャサリン・ゼタ=ジョーンズ似の踊り子に魅了されたのが本音だ。



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