旅の途中

にいがた単身赴任時代に綴り始めた旅の備忘録。街道を歩いたり、酒肴をもとめてローカル線に乗ったり、時には単車に跨って。

陽光キラリ三河湾を往く 蒲郡線・西尾線を完乗!

2019-08-24 | 呑み鉄放浪記 私鉄編

 青春18きっぷで延々東海道本線を乗り継いで蒲郡までやって来た。
関東甲信越はほぼ乗り(呑み)尽したからね。それにしても片道6時間は疲れる。 
いい大人がする遊びではないと思いつつ、なかなかこのゲームから降りられない。 

横23メートル、高さ38メートルと云うから見上げるほどに巨大なヨット。
世界最高峰のヨットレース「アメリカズカップ」に出場した「ニッポンチャレンジ」が 
駅前広場に鎮座する。蒲郡はチームの練習基地があったそうだ。 

名鉄・蒲郡線は2両編成のワンマンカー。何度か廃線の話が起きた路線は閑散としている。
高校生と2人で降り立った6つめの東幡豆、射るような夏の陽にたちまち汗が噴き出る。

駅から数分、東幡豆海岸・前島は有名な潮干狩りスポットらしい。
芋を洗うような干潮の賑わいとは打って変わって、静かな波が打ち寄せる海岸だ。 

 

 漁港の目の前の「魚直」で今日の一杯。先ずは生ビールをいただく。
店の名前を冠した定食は2,600円也、フルコース的なメニューになっている。 

 

飲むことを告げると、奥さんは厨房に声をかけて一品ずつサーブしてくれた。
刺身はマグロ、サーモン、カンパチ、それにセイゴだね。煮魚は "舌平目" これが美味い。 

 

酒は地元幡豆の "尊皇"、地元のオヤジが晩酌する本醸造を常温、二合徳利で。
焼魚は "銀ダラ"、箸で突きながら杯が進む。
今日はカニが入らなかったって、代わりのフライをおかずに赤出汁でご飯をいただいた。 

半分朽ちかけた東幡豆駅からさらに西へ向かう。蒲郡線はぴったり30分に1本やってくる。 

蒲郡線は吉良吉田まで、この先は西尾線になるのだけれど、両線はなぜか直通しない。
Y字になった駅構内は、付け根の部分が自動改札の関所が設置されているね。 

西尾線は4両編成の電車が1時間に4本、半分は急行で佐屋まで乗り入れる。
調べたら、佐屋って津島線の中間駅、なぜこんな運用をするのだろうか。解らないな。 

 路線の中心駅西尾で途中下車、駅前の観光案内所でガイドブックを入手して町に出る。 

江戸時代には歴代譜代大名が入城した西尾城址には丑寅櫓が再建され、往時を偲ばせる。 

順海町通りは「三河の小京都」西尾にあって、最も古い景観を残した趣のある通りだ。

 

西尾の食材を使った独創的なフォトジェニックなかき氷が「西尾かき氷」のコンセプト。
駅近くのCAFE HOTCH POTCHで "生いちご氷" を試してみた。
The Beatles が流れるご機嫌な空間で、ほのかに甘く、ふんわりと、舌で氷を溶かす。
さて、汗がひいたら、新安城まで、残り15キロを急行電車で駆け抜けるのだ。 

名古屋鉄道・蒲郡線 蒲郡~吉良吉田 17.6km
      西尾線 吉良吉田~新安城 24.7km 完乗! 

 

ハート通信 / 石川ひとみ 1979



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