久しぶりに握りまでたどりつかない鮨処へ。今日は初夏らしく「生酒」で攻める。
先ずは "明鏡止水 甕口生原酒" を択ぶ。フレッシュ且つガツんとした呑み応えの酒だ。
蔵元の大澤酒造は信州・茂田井、中山道の間の宿、2012年秋、中山道を歩いて訪ねた。
茂田井の集落は水路を巡らせ、静粛な町並が江戸の風情を感じさせる。
今宵は好物の "平目の昆布締め" があって幸せ、"鰹" の赤が美しいでしょう。
"しめ鯖" はガリを大葉で包んで一緒に海苔で巻く、甘味と酸味が調和して、これ絶品。
二杯目は "大入ひっぱりだこ"、ファンキーなラベルはキレのよい辛口酒の限定生酒。
鈴鹿山系の伏流水と美味しい近江米に恵まれてた旧東海道筋の北島酒造は、2018年秋、
草津線を呑み鉄した折に訪ねている。これまた嬉しい再会なのだ。
"ハマグリの酒蒸し" は岩塩で食して美味しい。
希少なマグロの脳天 "ハチの身" をねぎま(葱鮪)で焼いて、やわらかな身にかぼすを絞る。
揚げ物は "とうもろこし" と "鱧"、これって夏の始めのハーモニーってところか。
択んだ酒がいずれも訪ねた蔵元で、妙に嬉しい握りまでたどりつかない鮨処の宵なのだ。
ジェニーはご機嫌ななめ / Juicy Fruits 1980
やはり滅多に握りまで、たどり着きません。寿司屋ですから魚が美味いのは当たり前ですけど、それを使った寿司屋ならでのアテで呑む酒は格別だと最近思っています😉
でもやはり私の行く(行ける)レベル以上のお店のようですね。写真で見ても艶が違います~🤔
年に何回かこの店を訪ねますが、もっぱら連れの趣味です。
酒肴のマリアージュ?について、相当かつ地道に研究されている様子で
いつも美味しくいただいて、新しい発見もある、いい鮨処です。
趣味的には、海沿いの地方都市の鮨処にふらりと寄って、
地元で水揚げされたネタに、地酒を合わせたいものです。
とは言え、流行り病の関係で出張機会が激減して、寂しいかぎりです。