旅の途中

にいがた単身赴任時代に綴り始めた旅の備忘録。街道を歩いたり、酒肴をもとめてローカル線に乗ったり、時には単車に跨って。

舞鶴旬魚と万願寺とうがらしと池雲祝と 舞鶴線を完乗!

2022-11-19 | 呑み鉄放浪記

 1889年(明治22年)、旧海軍の舞鶴鎮守府が設置された。舞鶴線の歴史はこの軍港とともにあったと云える。
出征者や引揚者の様々な想いを乗せて舞鶴線は走ってきたことだろう。今宵この舞鶴線の短い旅をする。

近代的な高架駅に島式ホームが一つ、1番線に舞鶴線、2番線に小浜線の電車がホームを挟んで停車する。
18:51発の350Mは新しい223系の2両編成、小浜線からの乗継ぎ客を飲み込むと、定刻に闇を突いて走り出す。

30分の旅を簡単に乗り通してしまったら呑み鉄にはならない。呑み人はひとつ目の西舞鶴に降り立つのだ。
道中目星を付けておいた地魚が食べられる居酒屋を、赤れんが倉庫辺りで電話して席を確保しておいたのだ。

先ずはともあれ “生ビール” を一杯、突き出しには “あんきもポン酢” が出てきた。今宵は散財になるかな。
重厚な陶器に氷を敷き詰めて、盛り合わせの6種が美しく共演する。本まぐろ、さわら、真鯛、ぶり、サーモン、
それに舞鶴ならではの “土えび”、歯応えのある美味しいエビだ。量が少なく足が早いので都会では出会えない。

舞鶴の地酒 “池雲 祝” は京都の酒米「祝」で醸す純米吟醸、シャンパーニュグラスでいただく。
柔らかな口当たりとほのかな吟醸香の優しい酒は、ちょっぴり辛口で刺身と良い感じだね。
次なる一皿は “茄子と万願寺の揚げ出し”、万願寺とうがらしはここ舞鶴が発祥の京野菜、ひとつ利口になった。
ほんのり甘い揚げびたしも、純米吟醸のいいアテになる。

二杯目はおとなり福井の “黒龍秋あがり”、熟成してふくよかになった純米吟醸は、山田錦らしい吟醸香だ。
土瓶の熱い出汁をかけると、ふわっと海苔の香りが広がって、〆は大好きな “へしこ出汁茶漬け” の準備完了。
列車の時間が迫ってるからササっと掻き込むのだけれど、なんだかとっても幸せな気分だ。

ひとくち残しておいた “秋あがり” を喉に流して駅へ急ぐ。ガラス張りの西舞鶴駅がキラキラしているね。
福知山まで乗り入れる354Mは濃緑色に塗られた113系。綾部まではあと20分、鼻腔には吟醸香が残っている。

舞鶴線 東舞鶴〜綾部 26.4km 完乗

<40年前に街で流れたJ-POP>
今夜だけ Dance・Dance・Dance / 中原めいこ 1982



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2 コメント

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Unknown (shinkumi20090711)
2022-11-19 08:13:07
おはようございます♪
ようこそ舞鶴へ(^。^)
魚源は美味しい肴を食べさせていただけますが値段も相応ですよね😅
万願寺と茄子の揚げ出し…もうお酒が止まらないですよね😚
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Unknown (呑み人)
2022-11-19 23:34:56
@shinkumi20090711 こんばんは。
先日はお邪魔しました。
魚源(ととげん)気に入りました。
愛想はないけれど良い仕事する。って感じのお店ですね。
とても美味しくいただきました。
舞鶴へは明るい時間にゆっくり伺いたいものです。
コメントありがとうございます。
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