旅の途中

にいがた単身赴任時代に綴り始めた旅の備忘録。街道を歩いたり、酒肴をもとめてローカル線に乗ったり、時には単車に跨って。

真鯛と松坂牛とるみ子の酒と 伊勢鉄道を完乗!

2020-09-12 | 呑み鉄放浪記 私鉄編

 コーナーを立ち上がるフォーミュラーカーの咆哮が風に乗って聞こえてくる徳田駅にやって来た。
関西本線と紀勢本線を短絡する伊勢鉄道の長い直線区間を、南紀へ向かうJRの特急列車が爆走して往く。

第三セクターの役割である地域の足を担う単行ディーゼルカーが河原田駅に入って来た。

伊勢鉄道の起点河原田は無人駅、列車はすべて四日市駅を始発、ここまで2駅間はJR線を走ってくる。

そろそろ色付きはじめた田圃地帯を単行ディーゼルカーが小刻みに揺れながら疾走する。

津駅の1番線は車止めで行く手が塞がれる。20キロ余の短い旅を終えホームに降り立つ乗客は僅かに10人ほど。
満員で伊勢鉄道を通過していく特急や快速に比べ、閑散とした地域の足なのだ。

 県庁所在地にしては、良く云えば落ち着いた雰囲気の津駅に降り立つ。
駅前の懐石料理店でちょっと昼吞み、伊勢志摩の贅沢を楽しむ店にもリーズナブルなランチメニューがある。

伊勢真鯛・松阪牛レアステーキ・バラちらしの「三色お重」が1,800円、いい感じでしょう。
伊賀は森喜酒造の "るみ子の酒" をいただく。注ぐ特別純米生原酒がリーデルグラスを曇らしていく。

フルーティーな酒のアテに、真鯛をごまだれにくぐらせ、白髪ねぎを添えて美味しいのだ。
レアステーキには青柚子をたっぷり絞っていただきます。

 さて、腹ごなしに2キロほど南へ彷徨うと津城跡、丑寅櫓が復元されている。
馬上の甲冑姿は、伊予今治から入城した藤堂高虎公、伊勢湾に睨みを利かしている。
"るみ子の酒" を味わった伊勢鉄道呑み潰しの旅、帰りは快速列車であっという間に走り抜けるのだ。

伊勢鉄道 河原田~津 22.3km 完乗

<40年前に街で流れたJ-POP>
酸っぱい経験 / 多岐川裕美 1980



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