▲NHK 新・旧朝ドラ雑感「カムカムエヴリバディ」から「ちむどんどん」
だいぶ遅まきながら、終了したNHK朝ドラ「カムカムエヴリバディ」と、バトンタッチして始まった「ちむどんどん」の雑感です。
残念ながら、ひなた編で大失速の「カムカムエヴリバディ」
安子編とるい編の半ば(ドランペットコンテスト)までは実に面白いドラマで、脚本家、藤本有紀の才能をこれでもか、と見せつけられたような気分になるほどの出色のドラマでした。
これについては異存あるまいと思います。
特に安子編は、主演・上白石萌音と稔役・松村北斗の演技と存在感が図抜けていて強く印象に残っています。
私は特に第8回(安子の見合い話〜大阪、稔の下宿〜岡山〜急行で追いついてきた稔)に強い感銘を受け、初見以来、数十回に渡って見直してしまいました。
出来の良い脚本と優秀なスタッフの織りなす、見事な映像芸術であると、今に至るも、ひたすら感心しています。
出来が良すぎた前半、ということもあり、「ひなた編」での大失速感は残念でした。
ひなた編はテーマが随分と希薄かつ薄弱で、最終週の辻褄合わせにむけ、淡々と流しているようにしか思えませんでした。
「泳げたいやきくん」とか「だんご3兄弟」とか当時の流行歌を挿入すれば、シニア視聴者が喜ぶとでも思っていたのでしょうか?
最終回で、なぜ城田優が英語でナレーションしていたかがわかるのですが、そんなこと、脚本家の自己満足でしかないと思いました。
そんな、凝った構成を考えるためにリソース(時間)を割くくらいなら、ひなた編をもっと充実させるべき、と強く思いました。
最終回を見てから随分経ってますがその印象は変わらないので、この点についても、同意いただけるものと思います。
かなり微妙な序盤「ちむどんどん」
主演・黒島結菜、脚本・羽原大介ということでかなり期待していた「ちむどんどん」でしたが、今までのところはかなり微妙、というのが私の評価です。
主演・黒島結菜というのはかなり前から決まっていたようなので、ライターは「アテ書き」しているのだと思います。
黒島結菜は上手い女優ではないので、魅力ある主人公にするための「アテ書き」は「あり」だと思います。
でも今までのところ、これから面白くなるのか?少々疑問です。
ちなみに羽原大介・朝ドラの前作「マッサン」は最初から面白かった。
にしても、これからに期待しています。