たけのこっこ

人生いろいろ、好きな事をして我が老後まっ盛り!花盛り!

リリー・フランキーの「東京タワー」

2006年08月23日 | 読書
8月23日(水)


今日も、おかげで本を読み終えた。
リリー・フランキーの「東京タワー」
お盆に帰って来た息子の嫁さんにプレゼントされた本の1冊。


オカンとリリー・フランキーとオトンの家族の物語。

別居のオトンは時々の登場で大半はオカンと息子の日常生活を綴ったものだがしっかりとDNAは受け継いでいるようだ。
母親の強さと人間味溢れる性格、母親の無償の愛、家族の繋がりを考えさせられる。

相当に自堕落な生活をして来た息子が母親と東京で初めて自分達の家を持ち仕事も順調に進み楽しい生活の中母親の病気、そして死。疑う事のない父子関係。

難しい言い廻しや表現ではなく誰にでも言える、使える言葉で淡々と書いてあるのが母親を失った時の切なさや胸の痛みがこちらに迫ってくる。

とにかく、涙が止まらない。母が亡くなった時の思いがダブってきて悲しくて、悲しくて仕様がなかった。

母親の存在、母親の愛、それは亡くなってから益々大きく感じて来るものだ。

  ただいるだけで
あなたがそこに ただいるだけで
その場の空気が あかるくなる
あなたがそこに ただいるだけで
みんなのこころが やすらぐ
そんな あなたにわたしも なりたい


オカンが好きだった相田みつおの詩が心に沁みる。

久々に余韻の残る一冊、ゆず茶さんありがとう。
 



               

コメント (7)