まもなく開通・運営が予定される北京-上海間の高速鉄道で、
国内鉄道関連の専門家30人による検査評価が行われたそうです。
チームの一行は高速列車「和諧号CRH380」に乗って、
レール、通信、信号、牽引、給電、動力車ユニット、運営の安全を検査し、
▽高速鉄道の状態は高い安定性という要求を満たしている
▽通信、信号、牽引、給電システムは安定しており信頼性が高い
▽CRH380高速列車は高い速度、高い快適性という要求を満たしている
▽運営をめぐる安全保障の設備が整い、運行プランは合理的で、国の省エネ・環境保護の要求に合致している、
という好評価をしたそうです。
でも・・・
一方で・・・
国家安全生産監督管理総局副局長が
「高速鉄道は技術が新しく、スピードが速く、難度が高いことから管理任務は重く、リスクも高い。
事故が発生すれば想像もつかないほどの被害をもたらすだろう」
と指摘しているという。
副局長が指摘するリスクは5つ。
▽技術上のリスク
路盤沈下、レールの平坦性、列車のブレーキ性能、信号の制御、通信システムの
安定性・信頼性などは、いずれも一定期間の実践、テスト、改善が必要。
▽管理上のリスク
関連の法律法規、基準・規範、管理制度、職員の資質などは段階的な改善・向上が必要。
▽沿線の環境リスク
企業や個人による鉄道エリア内での投資・開発、鉱物採掘、生産・経営拠点の開設、
家屋の建築、屋台や露店の設置などは、事故を招く危険性がある。
▽社会的リスク
高速鉄道はレールの上を走る巨大な旅客機と同じ。
過激派による破壊行為の対象となる可能性もある。
▽安全監督
高速鉄道沿線の安全監督レベルは向上の余地がある。
高速鉄道の安全に対する沿線住民の認識も向上が待たれる
全く正反対の評価です。
どっちに転んでもいいようにしているのかな・・
今のところは事故はないけれど・・・