先週、気持ちを重くする別れがありました。
私の会社の作業員の退職です。
今年、順調に伸び始めてきた無錫の仕事を
いっしょにやってくれていた人です。
前から、給与面での不満が発せられていました。
こちらの会社で働く人は、すべて複数年契約を結んだ雇用形態です。
したがって、日本の様な組合による団体交渉はなく、
自分の生活向上は自分が交渉しなければなりません。
彼は、職種は同じですが、今年から新しい無錫の仕事担当に抜擢しました。
一人では、足りないので、ある程度今回の製品の
経験を持つ人を新規で雇い、2人体制で作業を進めてきましたが、
『同じ仕事なのに給与が違う』
というのが、彼の主張でした。
日本では、個人の給与は組合関係者でなければ秘密にされていますが、
こちらでは、個人契約の社会なので、
従業員同士の会話の中でそれぞれの給与が筒抜けなのでしょう。
『9月になれば新しい人を雇い、組織を作る。その責任者になってほしい。』
そういう言葉で応対していましたが、
待てなかったんでしょう
退職届が提出され、先週、新しく雇った2人に引き継ぎをしてもらい
わかれました。
何の言葉も交わさずに・・・
出張先の無錫での引き継ぎでしたので、
会社の人との挨拶もできずに・・・
これで良かったんでしょうか?
彼の要求する給与アップ額は、
われわれ日本人の給与からすれば
2回ほど日本式飲み屋に行くぐらいの額です。
私個人としては、引きとめたかった人ですが、
従業員同士の給与が筒抜けの職場においては
一人を優遇することはできませんでした。
経験者がやめることは、こちら(会社)にも大変な損失ですが、
新しい会社でまた一から始める彼も大変な決断だったでしょう。
たぶん、このブログも見られないし、読めないでしょうが・・・
新天地で頑張ってください。
再?。