親から受け継ぐ「遺伝子」は身体的な特徴だけではなく、あらゆることを決定付けている。性格には2種類あり、「一生変わらない生まれつきの性格」と「環境や育てられ方で変わる性格」であり、前者の性格を専門的には「気質」と呼び、後者は「後天的性格」と呼ぶそうである。
「気質」とは「一生変わらない性格」のことで、ほぼ遺伝で決まっているそうで、それは両親や祖父母を見ていると分かる。また、「後天的性格」とは、育てられ方や役割、経験などで変わっていく性格のことを指すそうである。
その「性格」の約50%は遺伝で決まるという。最近、《知的能力は父親ではなく、母親から受け継がれる》というネット記事があったが、子どもの知的能力は母親から遺伝し、攻撃性や衝動といった本能は父親から遺伝することが判明したというが、果たして本当だろうか?
私の亡母は子どものころから頭がよくて勉強が好き、物静かでおしゃべりが嫌い。社交性はゼロ、おまけに極度の心配性で陰の性格。良いところは、趣味は掃除か、と思うほどのきれい好き。何事にも几帳面で、子どもたちにも厳しかった。
一方、亡父はまったくその逆で、頭は悪くなかったが勉強嫌いの遊び好き。「外良しの内悪し」で社交性は抜群にいい。楽天的で陽の性格、おまけに能天気ときている。スポーツも好きだし、ビリヤードやマージャンが得意という、遊び事なら何でもござれという人だったので、母はずいぶん苦労をさせられた。
私の場合、干支が同じ巳年の母とは性格がよく似ていた。それがイヤだったが、似てよかったと思うのは、母親ほどではないが、きれい好きと几帳面なところかな? 外見は父親似だし、あまりうれしくないけど大部分は父親似だろうと思う。
また、スポーツ、音楽、数学、一般知能などの「能力」も8割が遺伝によって決まるらしい。母は趣味のない人で、読書と映画くらいだが、父は多趣味で、特に音楽が好き。昔、わが家にクラシックのレコードがたくさんあったのを覚えている。また、ハーモニカが得意。そういった音楽のDNAは隔世遺伝だろうか、孫とその三男に受け継がれたようで、2人とも音楽大学へ進んだ。
それに、父は左利きで、筆を持たせたら素晴らしい字を書いた。私は小さいころから字が上手と言われたが、同じ姉弟でも、姉はまだしも、弟は父同様左利きなのに字はチョー下手くそ。母がよく「ミミズが這ったような字」と言って嘆いていた。
悪いところほど遺伝しやすいというが、病気になりやすい体質は確かに遺伝すると思う。ガンの遺伝子は男系に遺伝しやすいのだろうか。父の男兄弟3人のうち、長男と2人の息子、次男、三男である父と息子、計6人がそれぞれ種類は違ったがみんなガンで死亡している。というわけで、父方・母方も男はみんな早世、女はしぶとく長生きするという家系らしい。ああ、イヤになっちゃうネ。
ところが神様!は意地悪なのか大概正反対の結果でこの世の中に誕生する人間社会。で
悲喜劇が繰り返され味のある人生模様を織り上げているのでしょうか。
因みに音楽教師だった父の才能を全く受け継いでいない子孫、手先の器用だった母の遺伝子はわが妹に、悲しいかなsirousagiは誇れる遺伝子は何も受け継いでいないなあ
本当に両親の悪いところばかり似ていてイヤになりますけど、まあ、反面教師にしてきました。
両親ともに子どもたちの手を取ることもなく逝きましたので、介護の苦労知らずこれは本当に有難かったですね。
私も両親のように静かに逝けるよう、遺伝子とは関係ないけど似ていてほしいですわ。