カモメかな? 一羽だけとは珍しい!
トランプ米政権が今日で発足1カ月を迎える。今世界は爆発的な勢いで変わりつつあるが、この先どうなるか、考えるだけでも怖い! 先日の読者投稿時事せんりゅうのひとつに、「トランプのサイン一筆世が変わる」があったが、まさにぴったりな表現だ!
トランプはこの1ヵ月で計70件の大統領令に署名したとか。アメリカの大統領は議会を通さずとも1人で決められる。そもそも大統領令とは、大統領が政府や軍に命令できる強力な権限。法的拘束力を持ち、議会の承認は必要なく、新たに法律を作ったりする必要がない。ただし野党や市民団体などが大統領令の無効を求めて提訴し、裁判所で違憲判決が出れば大統領令は効力を失う。
ただし明文化されていないが、大統領令を出すのにはいくつかの制約があるという。まず大統領令は「①憲法の範囲内」のことしかできない。さらに「②新しい予算を必要としない」という制約があり、予算を作るのは議会で、そのため議会を通さず命令するには、今ある予算の中でできることに限られる。そしてもう一つが「③命令できるのは国民ではなく行政機関」である。大統領はあくまで行政のトップ。その枠を超えての命令は出すことができないという。
だがトランプの大統領令は「下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる」か、ダメでもともとくらいの気持ちで出しているのか、次から次へと思いつくままにだしている。中には憲法違反の可能性があるものもあるらしく、すでにいくつかの州で「この大統領令は違憲だ」と裁判を起こされているし、実際に違憲判決も出ているものもあるという。
ウクライナ問題では選挙中、「24時間以内に解決させる」と豪語しておきながら6カ月かかるとか、4月中頃には…などと発言がころころ変わる。さらにウクライナ政府に対し、これまでの支援の代償として5,000億ドル(約75兆8,746億円)の返済を要求したとか。これはトランプが事実上、永久にウクライナを経済植民地にするに等しい要求だという。時事せんりゅう「米介入停戦目当てはレアアース」、トランプが停戦を急ぎたがるはずだ。だがウクライナを無視し、侵攻した国のロシアを優先した交渉は認められない。
余談だが、17日の「大統領の日」に、議独善的な政権運営を進めるトランプと、選挙で選ばれたわけではないのにやりたい放題のイーロン・マスクへ抗議するデモが全米各地で行われたとか。
それより以前に行われた世論調査でも「マスクにこれ以上の権限を与えるのは危険すぎる」と答えた人が65%にのぼったとか。何を今さら…! 選挙中のトランプやマスクの言動を見ていれば、彼らがどのような人物かは分かっていたはずだろう。閣僚候補もトランプ自身に忠誠を誓う面々で固めているそうだが、余計なことを言えばクビになるから、みんなイエスマンになっているらしい。
それにみんな大金持ちだから、道楽で政治に首を突っ込んでいるようなものだろう。有り余る金の力で政治権力を掌握し、アメリカを自分たちの思うがままに変えようとしている。気が付いてみたらそんな独裁者、無法者たちを選んだのは自分たちだった。今さら気づいてもしかたないか!
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