広島県呉市の山中に若い女性の遺体が遺棄された事件で、当初自首した16歳の無職少女の他、新たに6人の男女が逮捕された。次々と明らかになる事実には驚くばかり。車の中で死亡した少女にタバコの火を押し付けたり、足元に寝転がして、踏んづけたり蹴ったりしたという。山中に到着してからもリンチは続いたそうで、気絶した少女の首をしめて殺害、最後に首の骨を折って投げ捨てたという。何という残虐非道な行為か、想像するだけでも身震いがする。
少女は遺棄の約10日後に現場に戻り、元同級生とみられる遺体を見て、その傷みぶりにショックを受けて出頭する決意を固めたとか。捜査本部によると、遺体は発見時、損傷が著しく、人物が特定できるような状況ではなかったというから、相当ひどい集団リンチだったのだろう。
主犯格の少女を含めて、少年2人と少女2人は、広島駅から徒歩で約10分のところにあるマンションの1LDK、家賃4万円の部屋で一緒に暮らしており、他の少女たちも出入りしていたという。主犯格の少女がネットの出会い系サイトなどで援助交際の相手を探して少女たちに斡旋し、手数料を取っていたとか。その手数料を払わなかったことからケンカになったという報道もある。家賃や生活費は少女たちが稼いでいたので、少年たちは女の子の言いなりだったという。21歳の瀬戸大平は彼らのアシとして使われていたらしい。
また、山中でのリンチの様子をリアルタイムで「LINE」に書き込む者がいたそうで、それを見たグループ仲間が「やれやれ」「いけいけ」などと書き込んで、リンチを煽っていたという。「赤信号みんなで渡れば怖くない」という言葉が流行ったのはずいぶん昔だが、一人だったら絶対にやらないことも集団になれば平気でやれる。無意識のうちに集団心理に流された行動をとるというのが恐ろしい。
この少年や少女たちの親はどんな人たちか、どういう家庭環境に育ったらこんな人間になるのだろうか。16歳といえば“大人子ども”で、事の良し悪しの分別もつかない年頃、そういってしまえばそれまでだが、ここまで分別がつかないとは…。それに、交際している少年と同居しながら援助交際をしてお金を得るなんて、それが平気でできるというのがおぞましい。
「LINE」に記された少女の書き込み。逮捕直前の心情がつづられている。
一方で少女は逮捕前、「LINE」上で暴行に至る動機や経緯、さらに暴行の詳細な内容などを友人らとやり取りをしていた。これを見ると、殺された少女もなかなか負けず嫌いだったらしく、「LINE」上での会話がだんだんとエスカレートしていったのであろう。
少女の話し言葉は広島弁で、おまけに“かな”がほとんどで意味が分かりにくいところがある。右側に分かるように書かれてあるが、正確ではないところもある。最後の会話の「殺したるわい」「分かった。殺しに来いや」など、まるで映画「仁義なき戦い」の中のセリフそっくり、恐るべき16歳である。
日本でこんな事件が発生するなんて信じたくない・・・。
都会も地方も関係ないから恐ろしい。クラクラします。
最近、通りすがりに人を切りつけたり殴ったり、車で轢いてバッグを盗んだり、訳の分からない事件が多いですね。
この16歳の少年少女たちが将来親になることがあるかもしれませんが、考えると怖いですね。
家庭教育の大切さをしみじみ思います。
きっちりお灸をすえて、もう大丈夫というまで世間に出さないでもらいたいです。