廃業する花屋が増えているとか・・・

　近年、花・植木小売業界では厳しい状況が続いており、多くの企業が倒産や廃業に追い込まれているという。その背景には、オンラインショッピングやスーパーマーケット・ホームセンターなどでの園芸コーナーの充実など、また近年はコロナ禍の影響による自粛や営業時間の短縮などが影響し、経営環境が一層悪化した企業もあるという。
　花屋という商売は、いつもきれいな花に囲まれていいなあ、と思っていたが、花屋の経営状況は厳しいそうだ。花屋で売っている花は短命だから、しっかり前処理をし、低温輸送して管理しても切り花の寿命は10日程度だそうだ。
　産地から市場経由で花屋に入るのに１日、鮮度や商品価値を保つための水揚げ作業をして店頭に並ぶまでが１日とすると、店頭に並んだ時点で残った寿命は８日程度。更にお客さんが花を買ってすぐに萎れてしまっては花を楽しめないので、花屋としては店頭に並べてから３～４日で販売する必要があるという。売れ残った分は花束やブーケとして販売することもあるが、大部分は廃棄される。花屋の廃棄は仕入の３～４割にもなり、フードロスならぬフラワーロスといわれているとか。ちなみに花屋が１店減ると花農家が４戸減るという。

　昔のことわざに「花より団子」というのがある。「花より団子」とは、お花見から生まれた江戸庶民の言葉で、外観よりも実質を尊ぶことのたとえで、その言葉のとおり「花を愛でるより団子を食べるほうがいい」ということ。かくいう私も、腹の足しにもならない花より団子の方がいい。でも正直いうと「花も団子も」両方ほしいが、今は花を購入することが贅沢な出費のように思える。
　私は花が好き、それも花屋にある豪華な大輪の花よりも、道端に楚々と咲く可憐な花や、玄関周りに植えてある四季折々の花がいい。余裕があれば家の中を花でいっぱいにしたいが、やはり今は「花より団子」だ。
　花は高くて買えないから、わが家では安物の観葉植物を並べている。左の「虎の尾」はもう10年以上になる。その他のものもみな５年以上も前に買ったものばかり。植え替えもせず施肥もせず、時折水をやるだけ、これでいつまでも元気だから横着者の私にピッタリ！



　左のはニセモノ、玄関は日が当たらないから生きた植物はダメ。右のは寝室に置いているが、ひょろひょろと長くなって、強風だと倒れてしまう。

　下のワンちゃんが鉢。水をやるだけなのにこの元気、うらやましい！