この木のどこかに鳥がいるの分かります? まるで隠し絵みたいでしょう?
王冠をかぶったトランプ米大統領のイラスト、世界の王になったつもりか? トランプの大統領就任後の一連の言動は、イエスマンに囲まれた“裸の王様”のように映るという。
トランプ氏の権力は王様のように絶大だ。忠誠を誓う取り巻きはトランプ政策を称賛し、トランプをますます増長させる。国際協調なんてどうでもいい。脅しのような取引で、実利優先、弱い立場の者から権益を奪おうとする。米紙の社説に「トランプは大統領というより“マフィアのドン”のようだった」と書かれるくらいだから、どのような人物かは推して知るべし。
ウクライナの問題も、停戦の成立そのものよりも「誰が主導して停戦を実現したのか」が大事で、最終的に自身の手柄にしたいのだ。ウクライナが求める停戦後の「安全の保証」には消極的で、ウクライナのレアアース(希土類)の権益が欲しいだけなのだ。王様はずるい!
ある評論家は、第2次トランプ政権の閣僚たちはトランプのクローン人間だ。だからトランプは何もしなくてもよい。眠っている間にもちゃんと仕事をしてくれる。閣僚名簿を見ると、トランプの別荘で派手なパーティをやる招待客のリストのようだとも言ったとか。
そしてトランプの全面的支援者イーロン・マスクは、自分の興味関心に従っているだけで、トランプに心酔しているわけではない。むしろいろいろ引っ掻き回し、いつか衝突するだろうと…。そうなったらおもしろいだろうなあ!
経済同友会の副代表幹事でもある髙島氏が、トランプ政権を読み解く「3つの軸」を語っている。
1つ目の軸は、彼は「アメリカ合衆国の大統領」ではなく「アメリカ株式会社の社長」なのである。アメリカ株式会社の社長として、アメリカという自社の収益を最大化することが一番重要な軸で、それがトランプ政権を理解する最大のポイントだと思う。
2つ目軸は「ノーベル平和賞がほしい」という強い思い。それは第1次政権の頃からあり、北朝鮮と韓国との“朝鮮戦争”を終結させ、北朝鮮に核武装を解除させて停戦に持ち込み、ノーベル平和賞を受けたかったけれど、うまくいかなかった。いまはガザとウクライナの紛争を終結させてノーベル平和賞を取りたいと考えているようだ。
3つ目の軸は、バイデン前大統領やオバマ元大統領への強い嫌悪感だ。
この3つの軸で見れば、彼の言行はほぼ一貫している。その意味では、おそらくアメリカの人たちはもう、彼の言行にいちいち驚かなくなっているのではないか、という。
寓話「裸の王様」では一人の子どもが、大人たちが言えなかった、本当のことを言った。だがトランプの閣僚にはそんな勇気のある人はいない。もし次期中間選挙で共和党が負ければ、暴走するトランプにブレーキがかけられるかも? でもアメリカ国民がそれを望んでいるかどうかは不明である。
ウクライナ戦争は24時間で終わらせると言いながらこの有様。ロシアだってそう簡単にトランプの言いなりにはならないでしょう。狐と狸ですもの、自分たちの利益が優先でしょう。ロシアは占領した地域は返すつもりはないそうですから、結局はウクライナが手を上げて終わらせるしかないようです。他国のことだからお好きにどうぞ。とはいかないからこまったものです。こんな人を選んだアメリカ国民はバカばっかりですね。