つれづれに 

老いてゆく日々、興味ある出来事に私見を添えた、オールドレディーの雑記帳です。

メールで解雇通知・・・

2006-09-03 | Weblog
 1日の新聞に、とんでもない記事を見つけた。アメリカの話だが、家電小売りチェーン店のラジオシャックが従業員約400人に対し、電子メールで「人員削減のお知らせをしています。残念ながらあなたの職はなくなりました」という解雇通知を送付したという。
 日本の終身雇用制度とは違い、能力ある人間を引き抜くヘッドハンターはもちろん、自分のスキルを売り込んで転職を続け、個人的価値を高めていくのが当たり前のアメリカでは、馘首のやり方もこんなものなのだろうか。“非人道的”だという批判もある。

 その晩のテレビ番組「太田光のもし私が総理……」で、偶然にも太田光が提出したマニフェストが「メールの全面禁止」であった。出演している議員?達が、メールの功罪について討論したが、結局マニフェストは採択されなかった。
 同じメールでも、PCのメールとは違い携帯メールは画面が小さく、文字数が限られているので、とかくフレーズを短くし、言葉を省略しやすい。私など携帯画面でメールを打つのは苦手だから、出先でない限りPCメールを利用する。
 最近は小学生から高齢者まで、携帯電話利用者の数は増える一方である。たしかに電話の場合は便利がよいので、固定電話加入者が少なくなるのも仕方あるまい。
 しかし、メールの場合、利用の仕方によってはコミュニケーションが成り立たなくなるおそれもあるという。ある調査によれば、メールを送る回数が多い子どもほど、成績が下位であるというデータが出ているという。また、家族、友人などと、つい手軽にメールですますので、実際に顔を合わすと話すことがないという。そして、適当な文ですませたり、絵文字の使用で感情を表現するなど、文字の表現力が乏しく、言葉の乱れや、簡単に文字変換できるので実際に書けなくなったり、美しい日本語を忘れることにつながると国語学者は危惧する。
 真偽の程はしらないが、タレントのそのまんま東とかとうかずこ夫婦の離婚話はメールで行われたとか、顔を合わせないで文字表現の話し合いではケンカになることもなかろう。また小室哲也はメールでプロポーズしたとか、実際の感情表現などは無用ということか。
 一方良い面もある。メールは年齢、性別を超え、だれとでも気軽に会話ができる。国際電話や市外電話は時間制で料金が高額になるが、メールなら世界どこへでも低料金で出せるというのは有難い。用件のみと言う簡単なものもあろうが、あの小さい画面で文章を打つのは若者の得意技であるから、たしかに親子間でメールの会話は増えるかもしれない。
 最近の若者は文字ではなく絵文字を並べて会話するそうである。番組の中でも、若い世代の人はそれを簡単に解読していたけど、私にはちんぷんかんぷんだった。
 私も何十年来、ワープロやパソコンを利用しているが、いざ文字を書こうとすると正確に書けなくなって愕然とすることがある。だが、メールが悪いのではなく、正しい日本語で、きちんとした文章を打ち、うまくコミュニケーションがとれるかは本人の能力次第で、情報社会においては不可欠なものであろう。
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