昨年末はノロウイルスの集団感染が相次いで報告されたが、3月になり、インフルエンザともに、そろそろ終息かと思っていたら、2月28日に複数の国会議員がノロウイルスに感染したらしいというニュース。原因は、会議で出た弁当で、参議院議員会館の食堂で調理したものだとか。そんなところの弁当でも安心できないとは…。この食堂は4日間の営業停止処分になったそうである。
当地はカキ養殖が盛んな漁師町である。二枚貝に代表されるカキのシーズンともなれば、養殖業者はノロウイルスの中毒騒ぎにはひときわ過敏にならざるを得ない。もう8年ほどになろうか。全国的なノロウイルス感染症の大流行で、当地も「カキオコ」の客は減るわ、殻つきのカキは売れずで、多くのカキ養殖業者が大打撃を受けて大変だったという。
今年のカキは身が大きく、味も上々だったそうで、先月23日に行われた「カキまつり」は大盛況だった。だが、昨年秋の台風の影響で、カキ筏から海中に落ちたカキが多く、例年なら3月末まで行われるカキの収穫は2月末で終わったという。何はともあれ、ノロウイルスの影響もなくカキの時期が終わって養殖業者もホッとしていることだろう。
ノロウイルス集団中毒は日本だけではない。1月29日、米クルーの大型客船内でも700名近い乗客乗員が、おう吐や下痢などを発症。クルーズは中止となり港へ引き返したらしい。クルーズ船などの閉鎖的な環境で感染が起こるケースが特に多いそうで、疾病対策予防センター(CDC)によると、今回の集団感染は20年間で最大規模だという。
ちなみに、日本でノロウイルスの名称が用いられるようになったのは2003年8月からで、これ以前は一般の医療機関では同様の症状を、いわゆるおなかの風邪として一般の風邪やインフルエンザとひとまとめにして扱っていたという。風邪の扱いだから、集団発生があっても保険所等への報告は通常あまりしなかったとか。ノロウイルスによる食中毒とか集団感染とかがまともに注目され始めたのは、たかだか、ここ2~3年の話なのだという。
もう20年以上も昔のことだが、私も食中毒で苦しい思いをしたことがある。夜10時ごろ、軽い腹痛と吐き気におそわれ、何度か嘔吐して、しまいにはもう胃液しか出なくなった。だが、腹痛はそれほどでもなく軽い下痢症状だけなので、しばらく経ったら収まるだろうと横になっていた。が、吐き気はますますひどくなり、空えずきが止まらず苦しい。どうにも我慢できなくなって、親友に電話して病院へ連れて行ってもらうことにした。が、歩くのもしんどくて、やっとのことで車に乗って病院へ着いたが、降りようにもしんどくて体が動かない。看護師さんに頼んでストレッチャーで運んでもらったが、救急車での搬入ではないのですぐには診てもらえない。待つ間の苦しいこと、あの苦しさは今でも忘れられない。
診察の結果、食あたりだろうというが、思い当たるのはお昼の弁当に入っていた“煮たエビ”しかない。点滴で少し楽になったので帰宅したが、翌朝、かかりつけの医院に行って点滴、2日間の通院でよくなった。ノロウイルスの食中毒もあんなふうに苦しむのかと思うと怖くて、この冬も、人が触るだろうところを触ったあとは、必ず手洗いをした。
ノロウイルスが直接ヒトの命を奪うことはないそうだが、吐物を自力で吐き出しきる体力のない乳幼児や老人等は、吐瀉物を喉や肺に詰まらせる誤嚥性肺炎が多く、また、水分・栄養補給が出来ず、脱水等で亡くなる場合もあるという。インフルエンザもノロウイルスも怖いから、冬は外出せず冬眠に限る。
人間社会が複雑化すればするほど、自然界の猛威もますます増大。体力、知力、財力のない老女!はおとなしくしているのが一番良図かな
貧乏人育ちなので何を食べてもめったにあたらないのに、その日の体調がわるかったのか、ひどい目にあいました。
エビはあたると怖いといいます。要は、何でもよく火を通すことに徹底する、これが一番でしょうね。
一度痛い目にあったおかげで、この時季は外から帰ったら手洗いとうがいは忘れずにやります。
脱水状態で血糖値も下がり、植物人間になる寸前でした。「一日絶食させたら治る」というホームドクターの指示でえらい目にあい、以来この「ノロ」「ロタ」の恐ろしさを知りました。
「食べ過ぎ」なら自分一人で済みますが、ウイルスは厄介ですね。
小さなお子さんは大人のように症状をうまく伝えることができないだけに、見ているのが辛くなります。
何事もなく無事で本当によかったですね。
どんなに注意しても安全ということはありませんが、子どもの食べ物には細心の注意が必要ですね。
ノロに効く特効薬をはやく作って欲しいですね。