つれづれに 

老いてゆく日々、興味ある出来事に私見を添えた、オールドレディーの雑記帳です。

岡山弁っておもしろいよ!・・・

2020-08-11 | どうでもいいことですが

 わが購読紙に先日、岡山県の魅力を紹介する記事があって、「岡山弁」について次のように書かれていた。
 岡山弁は、連接する関西方面のアクセントとは違い、東京方面のアクセントに近く、備前、備中、美作という旧国によって大きく3つに分けられます。例えば「しなさい」は、備前では「せられー」、備中では「しねー」、美作では「しんちゃい」。「早くしなさい」を備中方式で話す場合は「はようしねー」となるので気をつけてください。
 また語尾に断定を意味する「~だ」の代わりに「~じゃ」を使うのも特徴。接続詞の「だから」は「じゃから」、「だけど」は「じゃけど」になまります。
 特に有名な岡山弁は「でーれー」「ぼっけー」「もんげー」で、いずれも「ものすごい」とか「ものすごく」という意味。「えれーけーねとかー」は「しんどいから寝ておきます」。「ちょーこけーけー」は「ちょっとこちらへ来なさい」。「でーてーたでーこてーてーてー」は「出しておいたダイコン煮といて」。 
  生粋の岡山県民の私でも、「ちょーこけーけー」や「でーてーたでーこてーてーてー」などはチンプンカンプン。それでも「ちょー こけー けー」「でーてーた でーこ てーてーてー」と、区切って表示すると少しは分かる。でもおもしろいね。入力していて思わず吹き出したわ。
 昔、弟の嫁が鹿児島の実家のお母さんと電話で話すのを横で聞いていたが、まるで外国語を聞いているようで、何を言っているのか全く分からなかった。あれだったら私の悪口をいわれていても、きっと分からなかっただろうと思ったものである。
 昔から「訛(なま)りは国の手形」と言われ、言葉の訛りで、その人の出身地がわかると言われていた。が、今ではもうこの言葉は当てはまらないだろう。
 右の一覧表にある岡山弁は祖母がよく使っていたので、説明がなくてもだいたい分かる。しかしそれも祖母の代くらいまでだろう。私の母は不思議と岡山弁を使わなかったから、私たち子どもも家ではあまり使わなかった。が、一歩外へ出ると、みんなと同じように岡山弁丸出しだったなあ。
 私は父の仕事の関係で、何年か広島に住んだことがあるので、岡山弁に広島弁が入り混じったおかしなしゃべり方をしていた。年頃になるとカッコつけて、極力、方言は使わないように努力したが、住み慣れた土地の言葉や習慣はそうそう変えられるものではない。岡山弁はほとんど使わないが、かといって標準語でもない。イントネーションの違いだろうかネ? 

 岡山弁で思い出したことがある。今から63年前、高校2年の修学旅行で東京へ行った。寝台列車で午後3時過ぎに出発、到着は翌朝という長旅だった。今なら新幹線や飛行機で日帰りできるのに…ネ。
 東京には本家の従兄が2人いて、自由行動の日には交代で都内を案内してくれた。彼らは大学からずっと東京暮らしだから流暢な東京弁でしゃべる。私は岡山弁か広島弁か分からないおかしな言葉でしゃべるものだから、とうとう2人に言われた。「電車内や人がたくさんいる所ではしゃべるな」と…。
 あちこち珍しいところへ連れて行ってくれた。当時「有楽町で逢いましょう」で大人気のフランク永井のショーへも連れて行ってくれた。また有名な寿司処でカウンターに座り、「好きなものを食べていいよ」と言われお腹いっぱい食べた。が、お好みで握ってもらう寿司の値段がいくらするのか、「時価」という意味も知らなくて、後で聞いてビックリ! また従兄には姉がいて、その従兄妹も資生堂パーラーで分厚いカツサンドをご馳走してくれた。こんなご馳走は生まれて初めてだった。 
 今だから言えるが、自由行動の最後の日には2人一緒に来て、デパートの屋上のビアガーデンへ行った。未成年だし、バレたらまずいのに、ちょっとだけ飲んだような気も…。当時、あれやこれやの初体験、楽しかったなあ。今でも忘れることのできない懐かしい思い出の一つである。

 従兄は一卵性双生児でどっちが兄か弟か、身内の私でも区別がつかないくらいよく似ていた。私より8歳年上で、背が高くすらっとしたイケメンだった。帰省したとき、明治大の制服・制帽姿で会いに来てくれたが、それがとてもカッコよくて、ひそかに憧れていた…かな? その2人の従兄もすでに鬼籍に入って久しい。合掌

 

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4 コメント

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Unknown ()
2020-08-12 05:18:03
方言って面白いね。
私の息子には方言が通じません。親が方言でしゃべっていても、それどういう意味って聞かれます。
方言をしゃべれるかどうかは地元の人との接触があるかどうかだと思います。若い人たちは言葉をテレビで学びます。テレビが全てです。方言でしゃべる人は周囲の人を理解できる社交家だと思います。
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Unknown (オールドレディー)
2020-08-12 08:35:03
そうですね。昔はテレビがなかったから標準語を聞くことがなかったし、周囲の人たちがしゃべる言葉を覚えて大人になりました。でも、方言って何だか温かみがありますね。
京都弁って、大阪弁とよく似ているようですが、上品な感じがして好きです。その点東京弁は冷たい感じがしてあまり好きではありません。
誰かが伝えてゆかないと、そのうち方言は無くなってしまうかもしれませんね。
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オールドレディさま (suri-riba)
2020-08-12 13:32:08
方言大好き。母の方言(大阪弁)は、船場言葉と言って小説などで使われる大阪弁。
吉本の芸人さんも「大阪弁」を使っているので今では違和感はなくなっていますが、ちょっとちがうかなぁと・・・
姉や娘、甥など未だに大阪弁のアクセントが抜けず、楽しんでいるみたい。
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Unknown (オールドレディー)
2020-08-12 18:34:59
★suri-ribaさま
私の亡弟の家族は明石に住んでいたので、関西弁ですね。でも大阪弁とはちょっと違うように思いましたけど、おしゃれで軽快な感じでした。
船場言葉というのは知りませんでした。もしやお母様はいいお家の「いとはん」だったりして…。 
同じ県内でもいろいろ違っておもしろいですね。
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