いろはにぴあの(Ver.3)

ピアノを趣味で弾いています。なかなか進歩しませんが少しでもうまくなりたいと思っています。ときどき小さな絵を描きます。

昨日と今日

2013年01月20日 | ピアノ・音楽

 昨日と今日は音楽三昧の二日間だった。 

 昨日はエリアフ・インバル氏指揮、東京都交響楽団演奏による、マーラーの歌曲および交響曲第5番を聴きに行った。マーラーについてはほとんど詳しくなかったのだが、交響曲第1番「巨人」と第5番第4楽章アダージェットは知っていた。これらの曲が好きだったというのがあるとともに、全体的に濃厚そうな曲想と、巨大化したロマン派のほぼ最後に位置する作曲家のひとりであるという点に、少なからず惹かれるものがあった。マーラーの指揮で定評があると言われるインバル氏の指揮で第1番を聴きに行ってよかったので、今回もということで出かけた。

演奏者、曲目は以下の通り。

指揮:エリアフ・インバル
メゾソプラノ:イリス・フェルミリオン

マーラー:リュッケルトの詩による5つの歌
マーラー:交響曲第5番 嬰ハ短調

 メゾソプラノのイリス・フェルミリオンさんによるリュッケルトの詩による5つの歌、妻アルマとの婚約・結婚したもっとも幸せな時期に作られた曲で女心を端的に表した歌詞がとても印象的だが、奥深ゆかしく格調高く感じられた。マーラーの歌曲自体よく分かっていないのでなんとも言えないのだが、もっと分かれば深く感じ取れるのかもしれない。

 後半の第5番、これは勢い溢れる迫力満点な演奏だった。インバル氏の指揮は切れがよく勢いよくはずみ、オケの方たちはそんなかなり無謀ともいえそうなハードな指揮にしっかりついていっていた。全体的に直線的で起伏の激しい演奏だったような気がする。弦のふくらみは大きく勢いもすごかったような気が。それ以上はマーラー自体そんなに聴いたことがない私にはよく分からないので省略します。そう、演奏終了後、第5番の楽譜を客席に向けて差しだし、盛大な拍手をマーラーにも向けさせようとしたインバル氏の姿勢は素敵だった。第1、2楽章と、第3楽章、第4、5楽章というつながりになっている第5番、第1、2楽章と第3、4、5楽章との差の大きさなど、曲についてももっと知ったほうがよさそうだ。マーラーのその後の曲はさらに巨大になる。まさに底なし沼の世界のような気がする。

 そして今日は今年初めての練習会。自分としてはここまで練習していたと思っていても、人様に聴かせられるようなものには至っていないとも思っていたのだがまさにその通り。詰めて練習したところ以外はほころびが顕著にみられ、ピアノという楽器は実に正直な楽器だということを実感。そういう状態でありながらいつの間にか背伸びししたくなり、妙な色気を出そうとスピードをあげたり曲を増やしたり(今日はさすがに曲は増やしませんでしたが)。。。我ながら本当にあきれるが、メンバーさんのやる気溢れた素敵な演奏をたくさん聴けてよき刺激を受けた。忙しかったり大変な条件だったりもしているのにみなさんほんとにタフで頑張り屋さん。爪の垢を少しでも煎じなくては。そこで私も決心。

 これから練習に生きる

しかし、だ。ピアノは大好きだけどピアノだけというのは私には無理だ。オケや他楽器の演奏や歌も聴きたい。それは結局はピアノにも還元されるはず。絵も数だけでも続けると言ったし他にもいろいろ。ただ練習の密度はもっとあげられるはず。演奏で大切にしたいと思っていたことが今日は出来なかったので、そこから攻略していこうと思った。