先日はステージ、ブラームスのラプソディ第2番を弾いてきた。
曲の流れを途切れさせないように、曲に込められた激しく狂おしい情念を演奏を通じて伝えたいという思いで臨んだ。
出場者は順番が近づくと移動する。勢い込んで早めに出演者のコーナーに出向いてしまった。前のめりだ、これがよい方向に向かえばよいのだが。練習時と同じく暗譜、真っ白にならないよね、ならないでねと念じながら。
弾き始めた。途中から何かが違う感じがした。弱音が美しいところ、想いを込めたいところにかぎってうまくいかない、極度の緊張と、曲自身の高揚感にひっぱられたのか。自分の手が自分の手ではないように思え、ミス、弾き直しも。今までと同じ教訓、なんとなくうまく練習時に流れていた、というところほど、危ない。練習時の隙が演奏時にとことん洗い出されたような気がしたひとときだった。まさにステージ上デトックス。。。弾いた後の脱力感がすごかった。直前まで感じていた肩こりや腹痛が、一気に吹っ飛んでしまった。
聴いてくださった先生方からの評価、良くないだろうと思っていた。しかし、良いところに目を向けていただき涙が出そうになった。その言葉から少し自信、そして大きな勇気を頂いた。この部分、もっと大切にし、伸ばしていきたいと思える、希望を持てそうな言葉。落ち込んでいる私の心を読まれてしまったかもしれない。しかし、今回の私にはそれが救いに感じた、本当は、もっとタフになりたいけど。
大人の方たち、色々な方が演奏されていた。親子で出演されていた方や、50歳をきっかけにピアノを始められたという男性の方もいた。ピアノや音楽は一生もの、これからも末永く続けられるもの、だからずっと大切にしてほしいとの言葉、心の中にしまいこんで、今後の糧にしようと思った。
この曲、一か月強後に再び本番予定。新曲の譜読みをしているような気分でリセットしようと思う。早速弱点発見、右手も左手も指をくぐらせるところが硬いのでそこだけ取り出し滑らかに動くようになるまで練習。自分の中で、曖昧なままなんとなく弾いているところを無くす。確信を持って弾けるように。
ほぼ一か月前でした、同じ曲で来月初めにもう一度本番があるのですが、その時の反省点が生かし切れているかどうかが肝心ですよね。
少しは進歩の見られる演奏ができるように頑張りたいです(^^)
P.S ラジオの録音ができたとのこと良かった~便利ですよね♪