ディズニーアニメ「塔の上のラプンツェル」を観ました。 と~っても、面白かった
思うに、ディズニーアニメというのは、ハッピーエンドで終わることが、ほぼ鉄則なので安心してみることができるのですね。それと、技術の粋をきわめたハイテクニックな映像と、時おりはさまれるミュージカル調の歌やふりが、ディズニーの世界。
さて、この映画――タイトルからして想像がつくように、昔話の「ラプンツェル」が原作であります。 高い塔の上に魔女にさらわれた美少女が一人住む。彼女は、輝く金髪の長い長い髪を持ち、くだんの魔女が訪れる際は、「ラプンチェル、髪をおろして」と下から叫ぶ。すると、長い長い髪が、塔の上からするりと伸び、それをロープがわりにして、魔女は塔の部屋にやってくるというお話。もちろん、最後にラプンツェルを、とある国の王子様が発見し、二人は結ばれるというラブストーリーなのでありますが、このよく知られた物語をディズニーが料理すると、どういうことになるか?
まず、ラプンツェルは、何でもない可愛らしい赤ちゃんなどではなく、れっきしとした王国のプリンセスという設定になっています。原作では、妊娠中の奥さんが、魔女の庭に実っている美味しそうな野菜を食べたがったため、その夫がしのびこんで、泥棒しようとしたところを魔女に見とがめられ、生まれた赤ん坊を差しださなければならなかった――という展開になっていたと思うのですが…。
そして、ヒロインを救うヒーローも、ロマンチックな白馬の王子様などではなく、あらゆるところを渡り歩いてきた、お尋ね者の青年(でも、素晴らしくハンサムな)。彼と仲間が盗み出した王国の王冠を持って、逃走中、偶然、ラプンツェルの塔にやってきます。
初めて見た人間に、立ち向かうラプンツェルが武器として持つのは、なんと🍳フライパン! これが、まず笑えます。
隠した王冠を返す代償に、ラプンツェルが申し出たのは、城の方の夜空に見える無数の灯りを見に連れて行ってくれること。実は、国王夫妻は、いなくなった娘を悲しみ、毎年、彼女の誕生日に、灯りを飛ばせていたのです。おりしも、ラプンツェルの18回目の誕生日がやってこようとしていました……。
こんな風に脚色されているのですが、原作以上に起伏のあるストーリーに仕上げていることや、そのオリジナリティーには、「さすがは、ディズニー」と脱帽すること間違いなし。
物語の最後、ついに城にたどりついたラプンツェルと強盗の青年(フリン・ライダー)は、灯りが空へ放たれる場面にでくわすのですが、その灯りは、まるで東洋のランタンのようで、、うっとりするほど幻想的な美しさです。
まるで、まわりが、輝くランタンの船で満ち溢れ、ラプンツェルとフリンの二人を祝福してくれるかのようなシーンは、映画が終わった後も、まぶたの裏にくっきりと焼き付いてしまいました。
また、ぜひぜひ繰り返しみたい映画が、一つ生まれました。 これも、私の映画ライブラリーに、入れさせていただきませう。
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