山口県周防大島物語

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昭和11年発行 【小松町誌】24

2024年03月20日 06時26分12秒 | 昭和11年発行 【小松町誌】
昭和11年発行 【小松町誌】

     【 官 公 衛 及 団 体 】

【一】 小松分会

 帝国在郷軍人会は現在会員三百四十四名を有す。この内訳左如し

 予備 74名  後備 132名  補充 138名  計344名

 現在の役員左の如し

 会長   佐崎 憲治

 副会長  神田 司満雅
      藤永 平治

 常務理事 柳原 良治

 幹事   室岡 朝一
      笹井 運人

 評議員  岡村 正重
      大西 利左一
      松田 好美
      中田 義信
      新原 吉光
      吉田 正夫
      清水 品一

 班長   大西 利左一
      中田 義信
      松岡 竹一
      吉田 正夫

 同会はその指導方針を左の如く内定している。

  入会及び出席の画期的向上を期す分会の団結を益々強固にし会員の修養を進む。
  会員の軍事能力を増進せしむ。
  日本精神並び国防教育の徹底、持続を期す。
  国民思想を善導し銃後の責務を完ふす。

 歴代分会長左の如し

            氏名             就職年月
 陸軍歩兵曹長    岡田 元右衛門        明治40年2月
 陸軍歩兵少尉    相川 清右衛門        明治42年4月
 陸軍歩兵中尉    上領 熊一          大正2年9月
 海軍兵曹長     松岡 長治郎         大正4年4月
 陸軍歩兵少尉    相川 清右衛門        大正9年4月
 陸軍歩兵中尉    上領 熊一          大正11年4月
 陸軍機関大尉    鳥村 國平          大正13年2月
 陸軍二等主計正   矢田部 宗太郎        大正15年2月
 陸軍上等看護兵   岡村 佐八          昭和3年5月
 陸軍歩兵伍長    星出 武平          昭和9年4月
 陸軍三等看護長   佐崎 憲治          昭和11年2月

【徴兵成績】
  本町に於ける昭和10年の徴兵成績は左の如し

 受験者 43」名  甲種合格 17名 乙種 10名 丙種 14名  丁種 2名

【戦病死者】
  本町に於ける明治維新以来の戦病死者は左の如し

 松岡 茂太郎盛久
    小松の庄屋、松岡源兵衛の子に生る。四境戦大島の戦いに三番小隊教導にあり、
    慶応二年六月十一日、久賀にて戦死。年二十歳。

 藤井 市郎雅章
    小松開作の農、第二奇兵隊に入隊し、明治元年八月三日、越後国月岡の戦いに
    戦死す。年十九歳

 利吉 
    小松農、第一大隊夫卒となり、明治元年八月二十三日福島県若松城攻略の際
    戦死す。

 岡本 松右衛門義富
    小松の農、四境の戦大野口(芸州口)の戦いに、遊撃隊伍長として参加し、
    慶応二年六月二十五日戦死、年二十五歳

 藤井 健三
    志佐の出、狙撃隊に入り、元治元年七月十九日京師(京都)の変に戦死
    年三十四歳

 藤本 久助
    明治十年西南の役に広島鎮台の兵士として官軍に従い、その年三月九日肥後
    田尻の戦いに死す、年二十五歳

 右田 末松
    陸軍騎兵一等卒、北清事変に従軍し明治三十三年七月二十七日、天津兵站病院
    に於いて死す、年二十五歳

 大海 弥助
    陸軍輜重輜卒、北清事変に際し第五師団に従って渡支、明治三十三年九月二十六日
    天津兵站病院にて死す、年二十四歳

 長久 節三
    陸軍歩兵軍曹、山口連隊に有り、日露戦役に従軍し、明治三十八年三月十六日
    沙河口の大激戦に戦死す。功により勲七等功七級授けられる。年二十九歳。

 冨永 五郎
    海軍一等機関兵曹、軍艦高砂に乗り込み、旅順口に出動中、明治三十七年旅順港口
    を強行封鎖中、機械水雷に触れて戦死、功により、勲七等功七級を授けらる。
    年二十九歳。

 若杉 庄次郎
    陸軍輜重輸卒、明治三十七年十月二十六日鹿児島予備病院に於いて死す、年二十二歳

 尾崎 政一
    陸軍歩兵上等兵、明治三十七年十二月四日、遼陽兵站病院にて病死、年二十五歳

 山本 吾作
    陸軍歩兵一等卒、明治三十八年三月九日、沙蛇子南方の戦いに戦死、功により
    勲七等功七級を授けらる、年二十七歳。

 林  善輔
    陸軍輜重輸卒、明治三十七年八月十日、南瓦坊兵站病院に於いて死す、年二十二歳。

 松田 直右衛門
    陸軍輜重輸卒、明治三十七年十二月、広島予備病院に於いて死す、年二十二歳。

 村田 福治
    陸軍輜重兵一等卒、明治三十七年、青泥窪兵站病院に於いて死す、年二十二歳。

 森元 松右衛門
    陸軍歩兵一等卒、明治三十七年七月十日、豆満江架橋工事に殉職す、年二十二歳。
    


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