歯の治療だけでなく医療に関しては、患者さんはいよいよになって治療を受ける、と言うお考えを持たれている方が多いと思います。
しかし、このような考え方をしていると、実際に老いてしまって問題が置きた時に間に合わない、という現実にぶつかるときが起きてしまいます。
そして結局介護期間が長くなってしまって、残念な人生の締め括りをしてしまう、と言う悲しい結果になってしまっているんです。
特に歯科治療は、患者さん自身が体力があって治療に耐えられる時でないととてもできない、と言うことになってしまうんです。
往診や施設においても歯科治療が受けられる、と言われる時代になってはいますが、それは半分嘘で半分本当です。
診療所でできるような本格的な歯科治療は、とてもできるものでないけれど、なんとかしないといけないような歯科治療はしている、と言うことが本当なんです。
なので、患者さんやご家族、周りの方が期待してるほどの本格的な歯科治療は、歯科医院に通える体力がある時でないとできない、と言う事実はもっと知られるべきだ、と思っています。
今、人は長生きします。
90、100まで生きる方もどんどん増えていくことでしょう。
その時に慌てても間に合わないんです。
私の提案は70代に入る時くらいに本格的な歯科治療を一通り終わらせ、後は大きな介入がないようにすること、です。
そうすることで、介護期間が劇的に短くなり、幸せな人生を過ごされた方を沢山見ています。
お口が長く健康な方ほど介護期間が短く、自立自律の楽しい人生を過ごせる。
このことはもっともっと皆さんに知って欲しい事実です。
お口を守ることが人生を守ること。
それを信じて下さい。