外科手術を初めて受ける患者さんは、とっても恐い思いを抱かれます。
大丈夫なのだろうか?
痛くて大変なんじゃないだろうか?
辛いんじゃないだろうか?
色々な疑問が湧いて、不安な気持ち、時には逃げ出したい気持ちを持たれるのも仕方がないことです。
それに対して我々はひたすら大丈夫ですよ、皆さん乗り越えてますよ、高校生とかの方もできてきましたよ、と励まして(私の場合禿げ増しですが)なんとか勇気を出していただいてやらせていただくしかありません。
だから、私はその唯一の解決の為に、絶対に処置に関しては痛みを与えないこと、つまり手術は完全に麻酔が効いていて痛みを感じないようにさせること、をお約束しています。
そして、完全に麻酔が効いていて、痛みのない手術をして、出来る限り小さく繊細で丁寧な美しい手術をするようにさせていただいています。
いわゆる身体に優しい低侵襲な手術を徹底してやっている、と言うことです。
具体的な細かな技術、手技に関しては、とにかく繊細に丁寧に綺麗に手術する、としか言いようがありません。
そのコツを言うと、組織を必要以上に傷付けない、となります。
そのように配慮してやると、腫らさないように終わらせられる手術ができます。
そして、腫らさないから痛くならないのだ、と私は確信しています。
要するに、痛くさせたくないなら、腫れ上がらせない手術をすれば良い、と言うことです。
今回の親知らずも、私のいつものように腫れも痛みもない、手術した翌日の洗浄に笑顔で普通にお話しできる状態で来られるようにできました。
それは、インプラントの手術でも、歯周病の手術でも全く同じです。
多少時間を犠牲にしてでも、繊細に丁寧に綺麗に手術をすること。
決してむやみに急ぐことなかれ、と言えます。
この言葉は、恩師であるラム先生から贈られた言葉です。
むやみに急ぎ、かえって治りを悪くして、患者さんに申し訳ないことにならないように、と言うことです。
恩師の言葉を胸に、これからも私は腫らさないから痛くならない、身体に優しい低侵襲な手術を推進して行きます。