医学の世界で、EBMと言うものが大きく扱われ言われるようになって20年位の月日が経ちました。
この動きを受けて、歯科の世界特にインプラント治療業界でもEBM、エビデンスが言われるようになり、いつの間にかそれが金科玉条のように扱われるまでになっています。
しかし、私はそれに異論があります。
エビデンスが全てなら、全く新しい治療方法は決して現れない、とです。
もしくは、世界で誰かが始めた治療の後追い証明することだけに明け暮れて、日本からは新しい治療方法が生まれない、と危惧します。
と言うよりも、私自身個人的20年以上の経験で、エビデンスをうるさく言う方は皆んな私の治療方法の反対論者だったので、坊主憎けりゃ袈裟まで憎い、でエビデンスは嫌いです。
なので、海老でんす?などと揶揄して表現したりします。
過去の論文、研究から導き出された答えを否定するつもりはありません。
しかし、私から言わせれば海老でんす?は、マイルストーンにしか過ぎない、ここまでは分かってるよと言う道標でしかない、と確信しています。
だから、その先に新しい治療方法が幾らでもあり、その方向性を見誤らないで進めば良い、と明言したいます。
良くあるのが、勉強不足で思い付きで新しい治療方法を考え出したと信じてやってることが、実は過去に誰かがしていて、その結果ダメだから今がある、と言うのを知らない輩も混じってしまうことです。
それを避けるには、キチンと系統立てて勉強して、何処まで分かっているのか?ここからは競走してるんだ、と見極めることです。
私はその為に、2000年から単身海外の学会に広く参加して、見聞を広めて来ました。
そして、その中で自分のしてることは新しいことだ、と確信してます。
それを国内では良く分からず、海老でんす?で攻撃されまくったので、エビデンス嫌いに成り果てました。
でも2021年現在、私がかつてエビデンス信者に攻撃されたインプラント治療方法が、世界最先端の憧れのインプラント治療方法になり始めてます。
やはり、患者さんの求めるモノを真摯に叶えるインプラント治療方法を実現するのが正しかったのです。
本当にかつてエビデンスで私を攻撃した方々には謝って欲しいです。
即時荷重インプラントは絶対にしてはならないとか、純チタンインプラントでは即時荷重インプラントできないとか、まあ皆さん言ってくれてました。
皆んな私がひっくり返しました。
その動きをやり過ぎて、おかしな勢力も生まれてしまったので、責任も感じてます。
少なくとも、若い次代を担う先生が、エビデンスはありませんが、こう言う流れでできるようになってます、と明言してくれる時代になったので、それは本当に良かったと思っています。
マイルストーンをどんどん超えて行け、と心から応援します。
生意気ですが、新しいインプラント治療の可能性の殆どは、私がやり始めて提言したモノばかりです。
部分即時荷重インプラント、腫らさない痛くしない低侵襲外科によるインプラント、切らない歯肉を開かないでやる顎堤再建の骨造成GBRと歯茎再生、早く楽に綺麗に治り長期予後の良いインプラント、ティシュレベルTLインプラントで殆どが解決できるインプラント、全部私がオリジナルです。
ゆえに平気でパイオニアと自称してます。
最後のティシュレベルTLインプラントで殆どが解決できる、がとても難しいらしく、いまだにどなたも後追いかけて来ません…
少し淋しいかな…
とにかく、海老でんす?は所詮マイルストーンですから、金科玉条と勘違いして進歩を遅らせてはなりません。
西洋の真似事で喜んでいてはダメです。
そこにはエビデンスはありません。
それでも方向が間違いなければ、真摯に患者さんに寄り添い、その願いを叶える為に頑張って欲しいです。
日本人はどうも忠犬ポチの精神の方が多く、権威の真似事して尻尾振るのが好きなのが困ります。
ユニークであること、を恐れないで下さい。
忠犬ポチになって自己満足してたら、いつまで経っても二番煎じですから。
跡継ぎなんて所詮二番煎じですよ。
オリジナル、エビデンスなし、でも方向は正しいを目指して下さい。
その為には、常に記録を取ること、です。
記憶は忘れる、記録は残る。
記録の積み重ねがエビデンスにしか過ぎません。
自分の記録を積み重ね、自分のエビデンスを創れば良いのです。