今日もいつものように、セラミック冠の被せ物の治療をさせていただきました。
付けた後で、必ず患者さんに具合をお聞きします。
付ける前にちゃんと調整してはいるのですが、付けると固定されて、感じが変わることも少なくないからです。
これもお師匠様の教えで、噛み合わせが大丈夫かどうかは、ご本人にしか分からない、少しでも変なら言って下さい、とお願いしてきちんと調べなさい、といつも言われてました。
更に、できるだけ早めに再来院していただき、大丈夫だったか、微調整が要らないから、良く調べてお聞きしなさい、と念を押されてました。
患者さんは治療台の上だと緊張されてる。
それだと本当の普通の感じが再現できてないこともある。
だから、そこをよく説明して、協力して下さい、と話しなさい、と教えられました。
痛みも我々歯科医は分からない。
患者さんにしか分からない、と言う謙虚な気持ち、姿勢を失ってはいけないよ、と仰っておられました。
本当に大切なことを教えていただいた、と30年経った今も深く感謝しています。
明日も難しいオペが控えています。
患者さんのために、英気を養い頑張ります。