上顎の歯が抜かれると、ボリュームはなくなります。
経験者は皆さん分かると思います。
特に女性は奥歯でも、歯が抜かれたあと、そこが凹んだと気にされます。
これが、審美的な前歯とか小臼歯で起きたら、かなり年取った感じがして、嫌なモノではないでしょうか。
インプラント治療で、それが治る、と信じてる患者さんが殆どだと思いますが、それは間違いです。
インプラントは、治った骨、凹んだ骨に埋めるモノで、失われた骨や歯茎は何もしなければ戻りません。
だから、All-on-4やザイゴマインプラント治療で、直ぐに噛める治し方されたとしても、ボリュームは凹んでるのです。
それを補うには、それなりのやり方をしなければなりません。
インプラントを埋めればできる、と言うようなモノではないのです。
更に、凹んだ歯並びで治すので、舌にはとても窮屈な仕上がりになることが、殆どの場合起きます。
舌は筋肉の塊なので、動かない狭い歯並びにされたら、そこに当たるのが気になって気になって、それをDRに訴えても仕方ないのです、と言われて終わりです。
顔はボリューム不足になり年老いた感じにされ、舌は窮屈で満足に使えない、そんなインプラント治療がAll-on-4やザイゴマインプラント治療です。
すぐ噛める、の美辞麗句の裏には、こう言う患者さんに都合の悪い情報が隠されています。
歯が固定されて、噛み合うようにされてれば良いだろう、と安易に考えたDRマロは、私に当て字させれば魔呂ですね。
彼は口腔外科医で、入れ歯とか補綴の専門家ではないので、分からないのでしょう。
更に言うと、All-on-4のやり方は、歯が生えてた歯根部までに骨を真っ平らに削り落として、そこからインプラント埋めて、入れ歯部分を固定する、と言うやり方ですから、歯周病とかで治せば残せそうな歯でも、全部抜いて骨を真っ平らに根本からしてしまいます。
もう一度言います。
残せそうな歯も抜いて、骨を根本から真っ平らになくしてしまう、それがAll-on-4の正体です。
総義歯とかで、もう骨がない人なら仕方ないかも知れませんが、そうではない患者さんが、費用が安くできるから、で受けるべきではない、と私は思っています。
費用に関しては、医療費控除を使い210万ずつに分けて5年先まで受けられます。
そうすれば、費用は後からかなり帰って来ます。
一時の良さそうなことに騙されて受けてはいけない、と私は思っています。
人生は長いのです。
その場だけで受けて、後で長い後悔で生きるのを見たくないのです。
良く考えて下さい。
刹那的なやり方で、後の人生を辛く生きるのか?
長い目で見て、ちゃんとやって、後の人生楽しむのか?