花火嫌いの自分が珍しく行こうと思った昨日の鎌倉の花火。
鎌倉の海に上がる花火と薄っすら富士の夕景。こんな風景を想像した。
しかし東京の仕事を終え、急いで鎌倉へ向かっても花火開始時刻に間に合う場所は限られていた。
そして今回は珍しく妻も行くと言った。
パノラマ台は鎌倉と逗子の市境にある展望台。小山の頂上にある広さは6畳ほどの狭さ。
花火が見える海側は2.3人で一杯という感じだ。
もし先客がいたら潔く諦めてどこかで美味いもんでも食べて帰ろうと決めていた。
獣道の階段を上り始めると声が聞こえた。
(誰か居る・・・)
パノラマ台に着く。先客が振り返る。
「あっ!」
(数日前から計画していた写真仲間だ )
友人の一人が「この横なら入れるよ~!」と言ってくれた。
(うん、でも一杯みたいだし妻もいるし)
予定通り、下山を始めた。
友人たちは妻の存在に気づいていなかった。
「今から何処に行っても花火に間に合わないよ~!」
(ありがとう、分かってる。)
あの狭さに三脚が並ぶ。写真を撮らない妻は居ずらいはずだった。
暗くなり始めた道を戻る妻の顔は少しホッとしていた。
十数分歩いて停めていたスーパーの駐車場に戻り、晩酌用のウイスキーを買い、そこを後にした。
街の中華屋に着く頃、花火が始まった。
ここは炒飯が美味い店だ。ここでも珍しく妻も炒飯をオーダーした。
少し多めの飯を頬張るとテレビの音に混ざって遠くで花火の音がした。
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