
「ヒゲ爺さん?が咲き出したわよ!」というカミさんの話に、急いでカメラを持ち出した。自生している個体ではなく、当家の庭に植えたもの。農協のグリーンセンターで販売していたもの。5,6年前に友人を通じ、富岡市の愛好家が育てたものをいただき元気だったが、地植えしたら数年で消えてしまった。この個体は2代目。最初から地植えしたがいまのところ元気だ。
「オキナグサ」はキンポウゲ科の多年草。ちょっと変わった形をしているが、花弁にみえる赤茶の部分はガクが変化したものという。何時頃かは判らないが“昔はあちこちに咲いていた”というが、群馬で自生しているものは見たことがない。気にかけていなかったこともあるが・・。富岡市の北西部の神成山ハイキングコースでは、地元の愛好家が自然に近い形で復活させることを目的に植栽しており、楽しめる。
写真の姿も“渋い”老人風だが、タンポポのように羽毛状の実を飛ばすための「冠毛」を老人のヒゲに見立て名が付いているようだ。有毒で汁液が皮膚に付くと炎症が起きる。反対に、根を乾燥させ、下痢などに効く薬効もあるという。