啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「陽春」

2020-04-16 10:52:12 | その他
「ハルジオン」  キク科
 ♪  鳥が鳴いて 川が流れて 野山は今 花が咲き乱れ・・・・・。暖かい陽ざしに包まれ、春の野は素朴な風景。
 植物はどうして”春”が分かるのだろう。人間なら、陽の光の明るさ、気温、風、行事・・そうそう花粉も。植物は土の中でじっとしているわけだし・・やはり光?
 ハルジオン(春紫苑)と、それによく似たヒメジョオン(姫女苑)、共に都会でも、里でも、どこにでも生えている植物だが、ちょっと見ただけでは区別が難しい。花びらも葉っぱもよく似ている。ハルジオンの花期は5~7月、ヒメジョオンは6月~10月と、花期がずれていると図鑑に記されているが、そうは言っても重なる時期があるので、判断が難しい。しかし、素人の私が見分けるその一点は、茎。折って、その状態をみること。ハルジオンは、茎の中が”空”になっているが、ヒメジョオンは、茎に白い”ずい”が詰まっているのだ。
 ハルジオンは別名”貧乏草”と呼ばれ、花を折ったり、摘んだりすると、貧乏になってしまうといわれるが、そんなことは気にせず、興味のある方は、どうぞお試しあれ。花は、一輪ざしにいければ、テーブルが華やぐ。
 道ばたに咲いている草花だけれど、その名を知っているのと、知らないのとでは、植物をみる「まなざし」が違ってくる。雑草という草はないわけで、皆、名前がある。


ハルジオンの茎。空洞になっています。
コメント (2)
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