啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「悲しい出来事」

2021-04-13 16:05:24 | 庭の花木
「エビネ」 ラン科
 また一人、幼なじみが逝ってしまった。この年齢になれば、誰でもこのような状況になりうることかと心の隅に意識しているが、長い間地元に住み、現在も交流がある仲間であるからこそ、心はざわつき悲しみは深い。誰にも何も告げず、突然の別れはあまりにもつらすぎる。つい先日まで元気だったのに・・・。「すぐ俺がいくから待ってろよ」と彼に声をかけた友の目には、涙があふれる。もちろん私も例外ではない。もう二度と会えない悲しみが胸を締め付け、思い出の一コマ、一コマは時空を超えてよみがえる。優しいものごし、上品な佇まい、穏やかな人柄は決して忘れることはないだろう。携帯番号、しばらく消せそうにない。
 花を見てもエビネの名の由来はわからないが、注目すべきは根。エビネは海老根と記すように、地下茎の曲がりを、海老に見立ててつけられた名。雑木林に生える多年草だが、美しい故に乱獲されて、野山で出会うことは少ないという。白と淡い茶系のツートンカラー。床の間に茶花として飾りたいけれど、勿体なくて切れない。
コメント
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