昔々大昔、学友と2人で中川町へ化石採集に行ったときの思い出話です。
今となっては、既に「化石人間」になった人間のツブヤキです。
化石が採れそうだという沢に行くには、車道はなく、人家のない山奥にありました。旭川から中川駅まで列車で行き、そこから奥地の営林署事務所まで行くトラックに巡り合い、乗せてもらいました。その事務所で1泊させてもらい、翌日、4時間かけて山越えして目的の沢へ。その沢は、アンモナイトや二枚貝などの化石がゴロゴロあり、まるで別世界でした。その時の感動は、今も鮮明に覚えています。
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❸ やや扁平したアンモナイトです。大きさとしてはまあまあ
ですが、貝殻の石灰質がきれいに固まっていなく、ボソボソ感
でモロイ感じです。厚9.5cm、18.5×31.0cm、重さ;9.8Kgです。
沢近くにキャンプを張り3日間いました。どの場所にどんな種類の化石があるか記録し、アンモイトを始め二枚貝等、標本をたくさん採集しました。しかし、帰りのことを考えなくてはなりません。できるだけハンマーとタガネで不要な岩を落としても、石の重さはちょっとかさばるすぐ重くなります。例えば、小振りの❷の厚10.2cm、13.1×19.6の化石を持ってくるだけでも、重さ;5.7Kgになります。
再度4時間かけて、アップダウンのある山を越え元の事務所まで戻らなくてはなりません。持ってきたもので減ったものは、食糧です。大小いくつかのハンマーやタガネも結構重いものです。リックの総重量はどのくらいになったのか計っていませんが、30kg以上はあったのでないかと思います。リックを背負うのも互い手伝い、何かに躓いて転倒しても一人では起き上がれません。今考えれば、少し無謀でしたが、これも若かりし日の楽しい思い出になりました。