大川原有重 春夏秋冬

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「なんとしても9基再稼働を」 関電社長年頭会見

2013-01-11 17:00:00 | 原子力関係
「なんとしても9基再稼働を」 関電社長年頭会見より転載

2013年1月7日 夕刊 東京新聞


 関西電力の八木誠社長は七日、福井県庁で行った年頭の記者会見で、大飯原発3、4号機(同県おおい町)を除き停止中の県内の原発九基について「安全対策をやり、国民の理解を得た上で、なんとしても再稼働を果たしたい」と意欲を示した。
 運転年数が四十年を超えた美浜原発1、2号機(同県美浜町)に関しては、「今後、原子力規制委員会が定める基準に対応したい。基準をクリアすれば運転を延長できると理解している」と述べ、廃炉を前提にしない考えを明らかにした。
 四月に予定する電気料金値上げについては「電力事業は危機的な状況。電力供給と収支の安定化のため」と理解を求めた。政府に対しても、中長期のエネルギー政策をぶれることなく進めてほしいと注文を付けた。

なぜ、福島原発“5重の壁”は簡単に壊れ放射性物質が放出した? 3

2013-01-11 16:00:00 | 原子力関係
ウラン燃料はあと37cmで流出するところだった!?
なぜ、福島原発“5重の壁”は簡単に壊れ放射性物質が放出した?
より転載
2012.09.07 ビジネスジャーナル

第2のシナリオ: 「水素爆発」

 2800度とは、広島原爆爆発1秒後と同程度の温度です。具体的には、フライパンが溶けて、蒸発して、消えてなくなる程の温度です。この超高温によって、ウラン燃料の中に封じ込まれていたヨウ素、セシウムなどの放射性物質が水蒸気とともに放出され、原子炉格納容器内にタップリ充満している状態でした。

 加えて、メルトダウンを開始した燃料被覆管の材料(ジルコニウム合金)は、プールの水と反応して大量の水素を発生させていました。1号機の水素発生量は770kgと推定されています。

 ちなみに、私は大学生の頃、下宿で食塩水を電気分解して発生した水素を爆発させてみたことがあります。たったコップ1/3(100cc)ほどの水素の爆発が、私の部屋の中を無茶苦茶にしてしまいました(江端さんのひとりごと「やさしい水素爆弾の作り方」<http://www.kobore.net/tex/alone93/node23.html>)。あの程度の水素ですら、水素の爆発の威力は半端ではありませんでした。

 これらの気体は、原子炉格納容器の破損部から、原子炉建屋に流出します。

 私の部屋を破壊したコップの水素の実に8億6000倍もの水素と、人類史上例のない最悪最凶の放射性物質を含む毒ガスから構成される、 高さ48メートル(奈良の大仏さまの3倍)の巨大な建造物からなる「水素爆弾」(◯化学反応、×核融合)の完成です。

 水素は、鉄板の上に釘が落ちる程度の火花で引火します。建屋に穴を開けることなど不可能な状態でした。

 そして、運命の3月12日15時36分、最後の砦とされていた第5の壁、原子力建屋が、水素によって大爆発を起こします。私は、その風景のビデオを何度も見ましたが、紙細工の模型の建屋が吹き飛ばされるような、現実感に欠ける光景でした。

 ここに2つの台本が一つとなり、水素爆発によって、放射性物質が日本中に散布され、日本の一地域を人の住めない「死の街」に変えてしまう、悪魔のシナリオがスタートすることになります。

 この後、3月14日11時1分に3号機も爆発。そして、2号機、4号機も爆発、火災。プールの水が蒸発して、使用済み燃料までもが水素を発生させ、または、水素が別の建屋に流入していたためでした。

6. まとめ

 (1)福島原発を含め、日本の原発は、予定通り自動スクラムによって、完璧な核分裂反応の停止を実現しました。この事実をもって、原子炉は安全に停止した、と言うこともできるかと思います。

 (2)しかし、その後の全電源喪失によって、プールの水はすべて蒸発、冷却手段を失った燃料は2800度まで上昇して、自ら融け始め、原子力発電の「5重の壁」と呼ばれるもののすべてを、軽々と破壊しました。
 (3)原子力建屋に充満した水素の大爆発により、漏れ出た放射性物質は日本中にバラまかれて、日本の一部の地域を死の街とさせるに至りました。

7. 感想

 事故直後には、すっかり姿を潜めていた原発関係のWebサイトが、徐々に復活しています。気がつかれないうちに、少しずつ戻していくという方法は、まあ、悪くないのだろうと思います。

 しかし、余計なお世話かもしれませんが、「5重の壁」についてだけは、もう掲載をやめたほうがよいと思います。滑稽だからです。まるで「この壁は完璧です。敵が攻めてこない限りは」と言っているように見えます。

8. その他

 私は、このコラムの記載に関しては、可能な限りの多くの文献や資料を使ってチェックを行いました。それでも不安な点があったので、電力会社への問い合わせなども併せて行いました。

 このコラムは、嫁さんだけでなく、私の子供にも読ませ伝えたいと思っており、可能な限り正確に記載したいと思います。私の誤記や誤解に関するご指摘はどのような内容であれ、歓迎致します。何卒、よろしくお願い致します。

※参考文献:江端さんのひとりごと「やさしい水素爆弾の作り方」http://www.kobore.net/tex/alone93/node23.html

(文=江端智一)

なぜ、福島原発“5重の壁”は簡単に壊れ放射性物質が放出した? 2

2013-01-11 15:00:00 | 原子力関係
ウラン燃料はあと37cmで流出するところだった!?
なぜ、福島原発“5重の壁”は簡単に壊れ放射性物質が放出した?
より転載
2012.09.07 ビジネスジャーナル

3. なぜ、軽水炉型の原子力発電所が安全と言われ続けてきたか?

 福島原発を含めて、日本の原発は「軽水炉」型です。世界中の原子力技術者が「軽水炉は安全」と主張し続けていたことには理由があります。核分裂反応の増加が、分裂反応自身を抑えてしまう、という「ネガティブフィードバック」制御であるからです。

【Step.1】何らかの原因で核分裂反応が増加し、出力が増加する。
  ↓
【Step.2】水の温度が上昇して、水の密度が減少する。
  ↓
【Step.3】水の密度が減少すると、中性子の速度が上がる。
  ↓
【Step.4】中性子の速度が上がると、核分裂反応が抑制される。

 つまり、兵士がすごく怒りだすと、水の中で弾が出にくくなるので、兵士の怒りが次第に収まってくる。逆に、兵士がおとなしくなってしまうと、弾が当たりやすくなって、再び兵士が怒りだす、というわけです。「軽水炉はその仕組み上、制御できなくなる状態(暴走)にならない」ということになっているのです。

 兵士を水の中に叩き込んでおくだけで、適度な規模の銃撃戦を続けさせられる。これは、制御する側も、比較的楽チンに制御が可能であり、これが、軽水炉型の原発が安全と言われる根拠にもなってきました。

4. なぜ、日本には、こんなに原発がいっぱいあるのか?

 計画中、建設中、廃止を含めると全部で73基程度あるようです(動くものは54基)。

 CO2を放出しないとか(放射性廃棄物は排出しますが)、いろいろ理由があるとは思います。でも、私はやっぱり、燃料のモビリティ(移動性)が大きい理由であると考えています。10トントラック2台分のウランで、100kWの電気が1年分つくれるのです。これを、火力発電でやると、20万トンタンカー7台分の石油が必要になります(約7万倍)。


 運送コスト、燃料の保有場所の確保、発電所の規模などを考えると、原子力発電は、確かに運用(制御)しやすいという面があります。

 また、石油の備蓄確保は、日本国にとっては最大の命題でもあります。日本では採取できませんから。しかし、原子力発電の燃料になるそのウランにしても、日本ではほとんど採取できない点では同じです。日本は、エネルギー資源においては絶望的に不利な国なのです。

 ですから、日本国政府は、燃料を使うと燃料が増えるという魔法のエネルギー増殖手段、それは「ポケットを叩くとビスケットが2つ」になるような、夢のポケット……でなくて、エネルギー無限増殖手段に血道を上げてきたのです。

 これが、あの「高速増殖炉もんじゅ」です。(残念ですが、今回は「高速増殖炉」については割愛します)

5. 福島原発の事故って、結局どういうことなのか?

 今回の地震において、福島原発を含め、日本の原発は、核分裂という反応を完璧に止めることに成功しています。つまり、兵士たちの銃撃戦を完全に封鎖し、完全な停戦を実現したのです。

 具体的には、弾丸を吸収する棒「制御棒」(燃料棒)をプールの底からニューっと持ち上げて、発射された弾丸を全部吸い取ってしまうのです。これを「スクラム」といいます。

 さらには、プールの中に、弾丸の速度を遅くする水溶液を流し込むことでも、停戦、すなわち核分裂反応を停止することができます。

 3.11の震災においては、日本の原発はこの「スクラム」が自動的に起動し、核分裂反応の完全な停止を実現したのです。これは、地震大国日本における、原子力発電制御の完全勝利となるはずでした。

 でも、そうならなかったのです。

 自動スクラムによって、兵士たちは、お互いに銃撃戦をやめましたが、それでも「怒り」が収まっているわけではありません。彼らは、プールの水を一瞬にして250度の高温水蒸気にするほどの熱量を持っているのです。停戦が実現したとしても、兵士たちは、いきなり冷静になることはできません。

 まだ怒り続け、相当の熱量を発しています。炉の中の火は鎮火したけど、その中には、まだ熱量を持った4万~5万本の燃料棒(約100トン)は残っているのです。

 その熱量たるや、常に、プール1杯の水を1時間で完全に蒸発させてしまうような、すさまじい熱(崩壊熱)です。この熱がいきなり消えるわけがありませんので、スクラム後も、蒸発に負けないような大量の水で、常にプールの水を強制的に注入し続け、力ずくで兵士たちを冷やし続ける必要があるのです。

 しかし、それができなかった。

―― そして、福島原発の惨劇は、ここから2つの台本のシナリオで同時に進行します。

第1のシナリオ :「2800度のウラン燃料の驀進(ばくしん)」

 すべてのバッテリー、発電機等の電源が津波によって浸水または水没することによって全電源が消失。プールに水を入れる手段が途絶えました。その結果、プールの水は、わずか1時間で全部蒸発してしまいました。空焚きです。

 空焚きになった兵士(ウラン燃料)の温度は、250度からペレットの融点2800度に上昇し、ウラン燃料自体が自分の熱で融け始め(炉心溶融)、原子炉の中に落ちていきます(メルトダウン)。この段階で、第1の壁、第2の壁は破れました。

 太陽表面温度(6000度)の半分の温度のウラン燃料の驀進(ばくしん)を留める物質は、この地球上にはほとんど存在しません。溶融した燃料棒は、厚さ20cmを誇る耐熱超合金の原子炉を、軽くぶち抜きます。これで第3の壁も破れました。

 こうして、外界と接することがないはずの原子炉圧力容器に穴が開きます。そして、この穴から、大量の超高温のウラン燃料が流れ出します。原子炉を格納しているだけのロッカーにすぎない原子炉格納容器なんぞ、本来2800度のウラン燃料の敵ではないのですが、燃料が落ちたところが、たまたま2.6メートルのコンクリートの塊で、あと37cmのところでぎりぎり止りました。

 こうして2800度のウラン燃料の驀進を止めることに成功したものの、「原子炉圧力容器や原子炉格納容器の構造的に弱い部分が、高温や設計を超える圧力により一部損傷、格納容器は破損(東京電力お客様相談メール担当の方からのご回答)」し、第4の壁もすでに破れて、容器内の気体は、原子炉建屋に流出している状態にありました。


なぜ、福島原発“5重の壁”は簡単に壊れ放射性物質が放出した? 1

2013-01-11 14:00:00 | 原子力関係
ウラン燃料はあと37cmで流出するところだった!?
なぜ、福島原発“5重の壁”は簡単に壊れ放射性物質が放出した?
より転載
2012.09.07 ビジネスジャーナル


(「wikipedia」より)
 こんにちは。江端智一です。

 今回は、3.11の大震災から始まった、福島原子力発電所(以下、福島原発という)の事故について、津波の到来から原子炉建屋の爆発に至る経緯を、「一体、何が起こっていたのか?」という観点からレビューしてみたいと思います。

 きっかけは、私の嫁さんの「今回の事故が、まったく理解できない」という一言でした。

 この事故に関しては、原発事故調査委員会の調査報告書や、その他のメディア、書籍で多くの情報が開示されています。多すぎるくらいです。

 これらの内容は難しく、エンジニアである私でも理解するのは大変でした。また、この事故の内容を他人に語ることは、さらに難しかったです。

 しかし、この事故を、

 「なんだか知らんが、すごい事故があった」
 「誰々が悪かった」
 「何が足りなかった」

で片づけて、「はい、おしまい」とすることは、日本中を放射能で汚しまくったことを帳消しにしてしまうくらい「無責任」であると思うのです。

 電力会社や政府が国民に対して事故の説明責任があるのと同様に、私たち大人は、どんなにしんどくても面倒でも、この事故を自分の頭で理解して、子供に語り継ぐ責任があると思うのです。

 今回のコラムでは、前述した通り、「誰々の何が悪い?」という責任論については触れることはしませんし、また、原発存続の要否や、今後の対応などもついても一切言及しません。また、ページの関係上、原子炉建屋の爆発による放射能汚染の被害については割愛します(ご要望があれば、お知らせください)。

1.そもそも原子力とは何か?

 原子力とはエネルギーの一種です。ここでは「核分裂反応」によるエネルギーのみに言及します。そのエネルギーはどうやってつくり出されているかというと、「怒り狂った兵士による銃撃戦」とイメージすればわかりやすいかと思います。

 ここでの「兵士」とは、ウランなどの原子力エネルギーの燃料(下記図1のペレット、後述する燃料被覆管)のことであり、「銃撃戦」とは、その燃料が中性子を放出している状態を指すこととします。また、この中性子を「弾丸」と表現するものとして、以下「核分裂反応によるエネルギーの作り方」の説明を試みてみます。

 核分裂反応の仕組みは、ざっくりと、以下の通りです。

【Step.1】兵士が、最初の1発の弾を別の兵士に当てる
  ↓
【Step.2】その弾に当たった兵士が怒る(この怒りがエネルギーとなる)
  ↓
【Step.3】怒った兵士は、2発以上の弾丸を無差別に撃つ
  ↓
【Step.4】その弾に当たった兵士も怒り、同じように2発以上の弾丸を無差別に撃つ

 こうなると、兵士が2発の弾丸を発射すれば、怒る兵士の数が1→2→4→8→……と増えていくのがわかりますよね。

 この「怒り」の連鎖をほったらかしにしたものが「原子爆弾」です。あっという間に、兵士の怒りが連鎖して、一つの都市を一瞬にして灰にするほどのエネルギーになります。原子爆弾は、この兵士たちを「怒り心頭」の状態にさせればよく、原理的にはそんなに難しくありません。

 兵士たちをぎゅうぎゅう詰めの部屋に集め、その部屋の全方向(屋根、床、すべての壁)からTNT火薬等を同時に爆発させて、彼らを押し潰してやれば足ります。

 調べてみたのですが、原爆の原料(プルトニウム等)さえ手に入れば、原爆をつくるのは、そんなに難しくないようです。

 一方、原子力発電も、兵士たちを「怒らせる」ところまでは同じなのですが、ポイントは、2発以上ではなく1発だけ撃たせる、というところにあります。つまり、「怒り狂った兵士による銃撃戦」が、戦線拡大しないようにコントロールするのです。

 どうやってしているかというと、兵士たちを全員プールの中に叩き込んで、銃撃戦をさせるのです。プールの中では、弾の速度は格段に遅くなります。また、兵士たちも水の中で、少々頭が冷えて、あまり弾を撃ちまくることもなくなります。

 しかし、決して「停戦」はさせず、銃撃戦を適度な規模に維持したまま続けさせて、兵士の数を1→1→1→1→……と、適度に怒らせ続ける――これが原子力発電における、核分裂反応です。まあ、乱暴にまとめると、原子力発電とは、戦場での「火事場泥棒」みたいなことをやって、エネルギーを取り出している、という理解でよいと思います。

2.原子力発電所の事故を防ぐ「5重の壁」とは何か?

 さて、今回の資料収集の段階で、沸騰水型軽水炉(BWR)の「5重の壁」という、放射性物質を管理するための設計思想について読みました。

 「おお、これは凄い! 完璧な防御手段じゃないか」

と思いながら、

 「あれ?」

と気がつきました。

 「なんで、今、人類史上最悪の原子炉事故の処理と放射能汚染が進行中なんだっけ?」

と。

 もう一度、「5重の壁」という内容を、読み直してみました。

(1)第一の壁:燃料ペレット

 原子力発電の燃料であるウランを陶器(セラミック)で固めた、角砂糖サイズの固形燃料です。このセラミックは2800度まで融けませんので、ウランが高温になっても融け出すことがありません。

(2)第二の壁:燃料被覆管

 1200度の温度でも融けない金属でつくられた、燃料ペレットを一列に入れる管です。

(3)第三の壁:原子炉圧力容器

 内部が90気圧になるまで爆発しない、世界最強レベルの圧力鍋です(ちなみに、通常の圧力鍋は2気圧です)。この鍋の中で兵士たちを闘わせます。また、兵士が暴走した時でも、放射能が外部に漏洩することを防ぎます。

(4)第四の壁:原子炉格納容器

 原子炉圧力容器を収納するロッカーのようなものですが、4気圧まで耐えられる構造になっており、これも放射能の漏洩を防ぐことを目的としています。
(5)第五の壁:原子炉建屋

 厚さ2メートルの鉄筋コンクリートの巨大な箱です。これも放射能の漏洩を防ぐことを目的としています。


図1:軽水炉型原子力発電所の「5重の壁」
 ちょうどいい。今回のコラムでは、この「5重の壁」と対応づけながら、福島原発の事故を振り返ってみようと思います。

福島県産の薪が原因で沖縄そばとピザが危険!!

2013-01-11 13:30:00 | 原子力関係
福島県産の薪が原因で沖縄そばとピザが危険!!より転載
カテゴリ:│└原発と食品
規制をかいくぐるセシウム

福島第一原発事故により、東日本は広域で汚染された。食品については含まれる放射性セシウムを測定し、規制されていることになっている。そんな中、沖縄で昨年、沖縄そばから規制値の1.5倍に上るセシウムが検出された。原因は製造過程で使われた「薪」だった。



福島県産の薪が沖縄でそばを汚染

昨年2月に厚生労働省が発表した「食品中の放射性物質の検査結果について(第317報)」の中で、沖縄そばの汚染が報告された。検査で258ベクレル/kgものセシウムが検出されたという。

原因となったのは、そばを打つ際に使う「かん水」だった。かん水には灰をろ過した水を使うことがある。問題の沖縄そばに使われたかん水は、福島県産の薪を燃やした灰をろ過したものだった。

規制されずに今も流通している

薪について、実は規制は存在しない。調理用の薪については、林野庁が販売業者に対して、「検査を行い、40ベクレル/kg(指標値)を超えていないことを確認した上で、販売または譲渡する」よう指導しているだけだ。

実際には検査はほとんど行われておらず、野放し状態に近い。沖縄そばのケースでも、岐阜県の業者が福島県産の薪を仕入れ、沖縄のそば製造業者に販売している。流通経路を追うシステムはなく、汚染された薪が全国で販売されているのが現状だ。

薪ストーブ、窯焼きピザは危険

昨年2月に環境省が発表した「宮城県仙南地区における一般家庭等で使用される薪及び薪の灰の調査結果について」によると、薪ストーブの灰から最大4万ベクレル/kgものセシウムが検出されている。

がれき処理などの際、そのまま埋めていい、とされる基準値は8000ベクレル/kg。その5倍もの値になり、本来であれば厳重に管理すべき「放射性汚染物質」が、一般家庭に存在したことになる。

灰は空気中に舞い上がりやすく、吸い込む危険性が高い。また、石窯ピザなど、薪を料理に使う際には、微細な灰が付着することが多い。北海道から沖縄まで、全国土の都道府県にも、この危険は存在する。

外部リンク

◆調理加熱用の薪及び
木炭の放射性セシウム測定のための検査方法
http://www.rinya.maff.go.jp/j/tokuyou/pdf/

◆岐阜県:国の定める指標値を超える放射性セシウムの検出が疑われる薪が県内業者から流通したことについて(第2報)
http://www.pref.gifu.lg.jp/kensei-unei/

(税金と保険の情報サイト)
============================================

薪は盲点でしたね。

しかし,現時点では規制がないということですから,しばらく控えるということぐらいしか,手の打ちようがありません。

輸入食品の安全考えよう 意見交換会参加者募集 31日・仙台

2013-01-11 13:00:00 | 原子力関係
輸入食品の安全考えよう 意見交換会参加者募集 31日・仙台より転載

 輸入食品の安全確保対策に関する意見交換会が31日、仙台市青葉区の市戦災復興記念館で開かれる。現在、牛海綿状脳症(BSE)対策について輸入措置を含めた見直しが計画されており、輸入牛肉をめぐる取り組みの説明が柱となる。主催する厚生労働省と消費者庁は参加者を募っている。
 意見交換会では、(1)2013年度輸入食品監視指導計画(案)(2)輸入牛肉対策(3)企業による品質保証の取り組み(4)消費者からみた輸入食品の課題-について、厚労省の担当者や消費者団体の関係者らから情報提供がある。
 また、輸入食品の安全性確保をテーマにしたパネル討論を行うほか、参加者との意見交換・質疑応答のコーナーも予定している。
 開催時間は午後1時半~午後4時半で、募集人数は200人程度(先着順)。ファクスかインターネット、郵送のいずれかの方法で申し込む。24日午後5時必着。規定人数に達した場合は、その時点で募集を締め切る。
 連絡先は厚生労働省企画情報課03(5253)1111(内線2493)。


2013年01月08日火曜日 河北新報

登米市、がれき焼却灰を受け入れへ /宮城

2013-01-11 12:55:13 | 原子力関係
東日本大震災:登米市、がれき焼却灰を受け入れへ /宮城
毎日新聞 2013年01月06日 地方版

 東日本大震災で発生した災害廃棄物の処理を巡り、登米市は気仙沼市と南三陸町(気仙沼ブロック)の仮設焼却施設から排出される焼却灰約3000立方メートルの受け入れを決め、4日付で県に通知した。

 登米市は昨年末、受け入れについて最終処分場がある同市豊里町で住民説明会を開催。了承を得られたと判断し、国が処理基準としている放射性セシウム濃度(1キロ当たり8000ベクレル以下)の焼却灰の受け入れを決めた。

 同市によると、3000立方メートルは、同市の1年分の最終処分量に匹敵するという。【小原博人】

南相馬市の自家消費用食品、52件で放射能基準値超す /福島

2013-01-11 12:54:07 | 原子力関係
東日本大震災:南相馬市の自家消費用食品、52件で放射能基準値超す /福島
毎日新聞 1月9日(水)12時20分配信
 南相馬市は8日の災害対策本部会議で、昨年12月に行った自家消費用食品の放射能簡易分析結果を報告した。市内8施設に持ち込まれた531件のうち270件から放射性セシウムを検出、うち52件が新基準値(1キロ当たり100ベクレル)を超えた。

 主な食品は、シイタケ(小高区小屋木)1キロ当たり5260ベクレル▽イノシシの肉(鹿島区橲原)同667ベクレル▽ユズ(原町区上太田)498ベクレル▽カボス(小高区上浦)同418ベクレル--など。
 簡易分析は、市内の山や海、家庭菜園などで自家用に採取・栽培した農水畜産物を対象とし、一般に流通していない。【高橋秀郎】
1月9日朝刊

極秘公電で明らかに フクシマ直後に米国が放射能汚染を警告

2013-01-11 12:50:39 | 原子力関係
極秘公電で明らかに フクシマ直後に米国が放射能汚染を警告
サーチナ 1月8日(火)11時0分配信
 2011年3月に発生した東日本大震災で福島原発が緊急事態に陥っていた際、米軍が日本に「極秘公電」を打っていたことが分かった。公電では、もし適切な処理を怠れば、日本全体が放射性物質で汚染されることになると警告しており、米国の日本の対応に対する強烈なが映し出されていた。中国網日本語版(チャイナネット)が報じた。

 当時の首相であった菅直人氏を含め、自らの手で公電を触ったことがあると見られている人物は公電について口をつぐんでいる。

 朝日新聞は、公電は米軍トップで総合参謀本部議長、マイケル・マレン氏が送ったものだと報じた。打電されたのは3月14日深夜で、当時、日本はまだ自衛隊を福島原発の放水救助に出動させていなかった。

 公電の米国の言葉使いは相当厳しいもので、マレンは「日本は何をしているのか? 今回の原発事故に対して米国はすでに最悪の事態を想定して、大統領も非常に心配している」と厳しく問いただしている。

 公電が打たれた日、原発3号機ユニットはすでに爆発、2号機も冷却困難の緊急事態に陥っていた。だが、公電では4号機に注意を集中している。マレン氏は「米軍は4号機が極めて危ないと考えている。自衛隊を使って、あらゆる手段で冷却すべきだ」と指摘しており、日本政府が東京電力にすべてを頼り、自発的な努力をまったくしていなかったことに対する米国の極めて強いいら立ちが感じられる。

 米軍が4号機に注目したのは、4号機に貯蔵されている核燃料棒が1534本もあったことによる。もし、ユニット内の冷却槽の水が足りなくなれば、原発は臨界に達してしまう。そうなれば大量の放射性物質が放出され、汚染は日本全体に波及しただろう。

 米国の公電が日本政府に届けられた数時間後、つまり3月15日午後6時前後、4号機も爆発した。事故が発生した福島原発から300キロ離れた横須賀にある駐日米海軍基地でも放射能警戒警報が発令された。基地内すべての軍人家族にすぐに避難命令が発令された。

 公電に反映されている細部から、米国が日本を「東アジアの重要基地」とみなしていたと同時に、日本政府の怠慢に米国は深く失望し、日本は単独で原発事故を解決する能力がないと判断していることがわかる。(編集担当:米原裕子)

景況感、原発停止で大震災後最低 4~6月期、敦賀会議所が調査 

2013-01-11 12:41:52 | 原子力関係
景況感、原発停止で大震災後最低 4~6月期、敦賀会議所が調査福井新聞   
(2012年11月3日午前7時05分)
 福井県の敦賀商工会議所が会員企業を対象にした敦賀市内の景気動向調査結果によると、景況判断指数(BSI)は4~6月期実績見込みでマイナス24・4(前年同期比2ポイント減)と昨年3月の東日本大震災以降では最低だった。7~9月期予測も下がっており、同会議所は「原発長期停止の影響による売り上げ減、景気の先行き不安が大きな原因」とみている。

 建設や製造、小売、飲食業など500社を対象に7月9~20日に調査し、53%に当たる268社から回答があった。

 4~6月期実績のBSIは、前回調査の昨年10~12月期実績マイナス17・9に比べ6・5ポイントの大幅減。日本原電敦賀原発1、2号機の定期検査が今年3月までに実質終了したことや原発作業員の大量流出も背景にあるとみられ、業種別は建設業マイナス34、サービス業マイナス31・9の順に不況だった。

 7~9月期予測は28・9(前年同期比6・4ポイント減)で、前回調査の1~3月期予測に比べても3・5ポイント減となった。

 市内の景気について「さらに悪化する」「底入れの兆しもあるものの、先行きは予断を許さない」と答えたのはそれぞれ47・6%に上った。

 経営上の問題は「売り上げ(受注)不振」が31・6%で最も多く、「収益低下」は27・3%、「過当競争」は16・5%と続いた。いずれも小売業や建設業が目立った。

 雇用面では「労働力が過剰」としたのは全体の17・2%に当たる46社あり、対策は14社が「特に何もしていない」とする一方、13社が「給与・賞与の削減」、7社は「役員・従業員の削減」で対応しているとした。

 資金繰りが「悪化」としたのは全体の約3割の82社に上り、対応は▽自己資金の使用▽金融機関からの調達▽既存借り入れの返済要件緩和―の順に多かった。

敦賀原発の断層、月内に結論報告書 原子力規制委の現地調査団

2013-01-11 12:39:46 | 原子力関係
敦賀原発の断層、月内に結論報告書 原子力規制委の現地調査団福井新聞
(2013年1月10日午前7時07分)
 日本原電敦賀原発(福井県敦賀市)の敷地内断層をめぐり「原子炉直下に活断層がある可能性が高い」との判断を示した原子力規制委員会の現地調査団は9日、結論を正式な報告書にまとめるための会合を今月末に開く方針を固めた。調査団5人が会合で内容を確認した後、報告書を規制委に提出する。

 また昨年12月末に2度目の現地調査を行った関西電力大飯原発については、調査団が3回目となる評価会合を今月16日に開き、敷地内の断層が活断層かどうかを議論する。

 敦賀原発をめぐっては、日本原電が規制委に判断の詳しい根拠を示すよう質問状を提出しており、報告書には科学的根拠が詳細に記される見込み。

 東北電力東通原発(青森県)で「敷地内に活断層がある」との結論を出した現地調査団も近く、正式な報告書をまとめるための会合を開く。